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[小説]飛行士たちの話

作者:ロアルド・ダール
レーベル:ハヤカワ文庫
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 第二次世界大戦時の名もなきイギリス空軍パイロットたちの視点で書き出される短編集。各お話とも暗い皮肉やブラックジョークにあふれております。
 全編にわたって散りばめられる幻想的な表現は比喩なのか精神の限界を越えてしまった当事者たちが見た幻覚なのか。
 死ぬときは唐突に訪れ、生き残っても心に深い傷を残す。彼らが戦ったのは、一般市民の犠牲は、一体何のためだったのか? 改めて考えさせられる戦争文学でした。
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[小説]女の子が完全なる恋愛にときめかない3つの理由

作者:土橋真二郎
イラスト:白身魚
レーベル:電撃文庫
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 厳然たる格差が存在するマンモス校の暗部を舞台に繰り広げられる『恋愛』ゲーム。
 『恋愛』は金になる。そんな身も蓋もない現実に、主人公の神崎とヒロインの夕凪は、それぞれ正反対のアプローチで向かい合います。
 神崎が直面する状況も、やってることもやられてることも、モブも含めた女性陣の言動も相当えげつない。しかし、ヒロイン・夕凪の『恋愛』への想い、そして彼女の母親、自販機AI、神崎へと繋がる伏線の純粋さが全てを浄化してくれます。ええ話や!

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[歴史]それでも、日本人は「戦争」を選んだ

講師:加藤陽子
レーベル:新潮文庫
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 中高生向けの講義という形で語られる、近代日本が参加した四つの対外戦争「日清戦争」「日露戦争」「第一次世界大戦」「第二次世界大戦(日中~太平洋戦争)」。内容よりもまず、講義に参加した学生たちの頭の良さに驚かされます。
 それぞれの戦争の中で、米英、ソ連、中国、ドイツなどの諸外国、政治家、軍人、知識人、一般庶民たちは何を考え、どう動き、その結果どうなったか? を現代における研究結果を踏まえ、解説されています。
 「通商ではなく国防上の観点で植民地を得ようとした」という視点は新鮮でした。結局はそれも、第一次世界大戦あたりからおかしな方向に走り始め、日中・太平洋戦争の頃には陸軍の暴走にその他が引きずられる形でどんどん残念な形に変質していったことに変わりはないようですが。
 何冊このような本を読んでもやはり思います。「どうしてこうなった」。

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[歴史]「昭和」という国家

語り:司馬遼太郎
出版:NHK出版
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「私は聞いてみたいのです」
「アジア人のすべてから憎まれ、われわれの子孫までが小さくならなければいけないことをやっていながら、どれだけの儲けがありましたかと。どれだけ儲かるつもりでそれをなさいましたかと」
(中略)
「もし死者たちをよみがえらせて質問しても、たれ一人答えられないだろうと思います。」
「そういう計算は何もないのです」
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 このくだりが、司馬遼太郎が語りたいことの全てを語っているように思えました。
 晩年に入った司馬遼太郎へのインタビューという形式で語られる司馬遼太郎的「昭和(戦前)」論。

 歴史解説、というよりは一人の昭和を生きた人が感じた、"魔法をかけられたような"という他ない日本の迷走ぶりへの暗い怒り、無念、ぶつけられる先が明確にはどこにもないことへのもどかしさ。そういったものを訥々と吐露した一冊であると感じられました。

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[歴史]「明治」という国家

語り:司馬遼太郎
出版:NHK出版
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 江戸から明治へ。
 受け継がれたものと失われたもの。日本の中で『国民』『国家』という概念が成立していく過程で、どのような運営が行われ、どのように価値観が変わっていったかをインタビュー形式で司馬遼太郎が語る一冊。
 良くも悪くも綱渡りと無茶を重ねて一つの国を作り上げてきた明治の姿が浮かび上がってきます。

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Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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