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[歴史]「昭和」という国家

語り:司馬遼太郎
出版:NHK出版
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「私は聞いてみたいのです」
「アジア人のすべてから憎まれ、われわれの子孫までが小さくならなければいけないことをやっていながら、どれだけの儲けがありましたかと。どれだけ儲かるつもりでそれをなさいましたかと」
(中略)
「もし死者たちをよみがえらせて質問しても、たれ一人答えられないだろうと思います。」
「そういう計算は何もないのです」
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 このくだりが、司馬遼太郎が語りたいことの全てを語っているように思えました。
 晩年に入った司馬遼太郎へのインタビューという形式で語られる司馬遼太郎的「昭和(戦前)」論。

 歴史解説、というよりは一人の昭和を生きた人が感じた、"魔法をかけられたような"という他ない日本の迷走ぶりへの暗い怒り、無念、ぶつけられる先が明確にはどこにもないことへのもどかしさ。そういったものを訥々と吐露した一冊であると感じられました。
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[歴史]「明治」という国家

語り:司馬遼太郎
出版:NHK出版
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 江戸から明治へ。
 受け継がれたものと失われたもの。日本の中で『国民』『国家』という概念が成立していく過程で、どのような運営が行われ、どのように価値観が変わっていったかをインタビュー形式で司馬遼太郎が語る一冊。
 良くも悪くも綱渡りと無茶を重ねて一つの国を作り上げてきた明治の姿が浮かび上がってきます。

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[エッセイ]街道を行く3 陸奥のみち、肥薩のみち他

著者:司馬遼太郎
レーベル:朝日文芸文庫


 司馬遼太郎が日本・世界各地の街道をまわりながら、その地における歴史を、現代の情景を交えてつらつらと書き連ねるエッセイ、第三巻。今度の街道は南部、肥後、薩摩そして著者が暮らす河内のみちです。
 大きく離れたこれらの地域における、それぞれの独特な人情・歴史の対比が面白い。
 特に興味深かったのは戦国、幕末、明治と、あれだけ輝きを放った薩摩隼人の気風が現代の鹿児島からは殆ど失われてしまっていること、その遠因は薩摩自身の体制も関わっているのではなないか、という考察。ある種の歴史の皮肉を感じます。

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[エッセイ]街道を行く(24) 近江散歩・奈良散歩

著者:司馬遼太郎
レーベル:朝日文庫


「近江散歩」
 兎にも角にも愛がこめられておりました。
 司馬遼太郎、どんだけ近江が好きなんスか…!?
 近江を巡る歴史の蘊蓄あり、現代(と言っても昭和)の琵琶湖に象徴される"土木"という魔物への懸念ありの盛りだくさんな内容となっております。 

「奈良散歩」
 兎にも角にも「変わらぬもの」にまつわる古今のエピソードの数々に泣けました。
 司馬遼太郎の知人たちへの眼差しが暖か過ぎて読んでいるこちらが照れてしまいます。

 良・紀行文でした!!

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[エッセイ]街道をゆく(8)熊野・古座街道、種子島みち ほか

著者:司馬遼太郎
レーベル:朝日文庫


『ここは、ミヤマキリシマの群生地でありました。』

短い、過去形の文章。
豊後・日田街道にて司馬遼太郎が訪ねたとある場所にあった
立札に書かれていた文章です。

この巻の文章は西南戦争を舞台にした小説『翔ぶが如く』執筆時期に
書かれていたらしく、薩摩士族の暴発へと繋がる(かもしれない)
『若衆組』という古来より日本に存在した南方由来の習俗への考察が
中心です。

しかし、全体を通して読んで感じたのは
「昭和」という時代に失われたものの多さ、です。
(連載されていたのは1975~1976年)
それまで脈々と、もしくは細々と続いていたものが
至る所でプツリと切れています。
司馬遼太郎の愚痴が聞こえてくるようでした。

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得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
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そんな奴です。

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