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[小説]ふたりの距離の概算

作者:米澤穂信
レーベル:角川書店


面白かった!!
千反田の誤解に真の「天然」を見た気がします。

そんな千反田のために今回も謎解きをする折木君。
千反田が困ったり悩んだりしていることに関しては
なんだかんだ言って省エネ主義を実質的に返上する
彼の行動パターンは何度読んでもニヤニヤしてしまいます。
成り行き上できてしまった「二人だけの秘密」に更にニヤニヤ加速。

そんな青春模様の一方で次第に明らかになる歪なもう一つの
「ふたりの距離」。傍から見れば何とも視野の狭い話ではありますが、
当事者にしてみればそれはとても切実で大切で重たいこと。
こっちはこっちでまた別の形の青春模様でした。
古典部員どうしの距離感とは対称的です。

折木たちもこのエピソードでついに高校二年生に。
少しずつではありますが、その関係や考え方も変化が見られます。
できればそんな彼らが卒業するまで、欲を言えばその先も
追いかけ続けていきたいです。
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[小説]クドリャフカの順番-十文字事件-

作者:米澤穂信
出版:角川書店


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「無視すればいいじゃない」
「それができる相手じゃないから、面倒なんだろうが」
顔をしかめる折木。

ふふん。
ばーか。
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昨年出版された小説「遠回りする雛」と同じ
古典部」シリーズと呼ばれる作品群の中の一つです。

このシリーズの主要登場人物は以下の4人。
・見た目は清楚なお嬢様。中身は好奇心の塊。
パーソナルスペースが人より狭い古典部部長、千反田える。
・省エネ主義をモットーとするものの、千反田に頼まれたことなら
文句をたれつつエネルギーを消費する微ツンデレな主人公、折木奉太郎。
・雑学王とも呼べる無駄知識をもち、
変わり者が大好きな変わり者、福部里志。
・そんな福部に惚れていて、小さいけど
クールで大人で毒舌で一途な伊原摩耶花。

そんな人物たちが活躍するシリーズです。

学園祭の裏で次々と発生する盗難事件と
手違いから大量発行してしまった、学園祭で売り物にする古典部の部誌。
一見何の関係もない二つの問題の両方に
古典部の面々は成行き上関わっていくことになります。

盗難事件の犯人の真の狙いは?
古典部の部誌200部は目標売上を達成できるのか?
というあたりがミステリー。

以前一回読んでいるのですが、数年ぶりに再読してみました。

最初に引用しているのはそんな再読した中で
一番印象深かったワンシーン。

千反田の必殺技「わたし、気になります」が発動し
しぶしぶ重い腰をあげようとしている折木に、
伊原がツッコミを入れつつニヤニヤしている場面です。

こういう本筋とは直接関係のない何気ないやりとりが、
個人的にはこのシリーズで一番好きなところです。

割と苦いエピソードも出てくるのですが、
千反田は千反田で折木のことをしっかりよく見ていたり
でもどこかで何かがズれていたりと、
読んでいるこっちもニヤニヤしてしてくることが
多い一冊でした。

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[小説]遠まわりする雛

作者:米澤穂信
出版:角川書店



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折木供恵よりふるえる哀をこめて。
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今作での一番の爆笑ポイントだった一文です。
(「手作りチョコレート事件」より)
誤字じゃないところがポイントです。

米澤穂信の「古典部」シリーズ久々の新作。

主人公・折木奉太郎が古典部に入部して間もない頃から
春休みまでの約一年間を描いた短編集です。

このシリーズ、最初の作品「氷菓」の頃は
"人が死なないミステリ"としてどちらかといえば
謎解きの方にウェイトがあったように思うのですが、
シリーズが進むにつれて
只の仲良しクラブというわけではない、
けれどどこかで何かが繋がっているような、
そんな関係が語られる方に力点が
移っていっているような気がします。
今作では更にその空気が濃くなっているのでは
ないでしょうか。

特に折木奉太郎と千反田えるの二人の関係は
本当にたまらんものがあります。
いわゆる"つかず離れず"ともまた違った感じの
何とも言えない関係です。
お互いにお互いが気になっているけど
どちらもそのことを全く自覚していないというか。
でも信頼し合っているというか。
大切にし合っているというか。
最後に登場する短編「遠まわりする雛」の
ラストなんかはそんな空気が大炸裂しています。
ごろごろと転がりまわりながら悶絶してしまいました。

ミステリもいいけどこういうのも大・好き・だっ!!!

やはり米澤穂信は、自分にとって
ずっと作品を追いかけ続けたい作家の一人です!

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[小説]愚者のエンドロール

作者:米澤穂信
レーベル:角川文庫


「愚者」で検索したら色々引っかかって
ビビりました。。。

古典部」シリーズ二作目。
相変わらず千反田えるに振り回されている
折木奉太郎が微笑ましいです。

問題解決!と思わせておいてそれだけでは
終わらせないところが米澤穂信の凄いところ。

そしてエンドロールではある人物と意外な
人物のつながりが明らかになります。
この伏線はいつか使われる日がくるのか
非常に気になります。

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[小説]氷菓

作者:米澤穂信
レーベル:角川文庫


日常系ミステリの第一人者(?)
米澤穂信のデビュー作、ということになるのでしょうか。

なりゆきから廃部直前の「古典部」に入部した
主人公の折木奉太郎は「氷果」という文集に秘められた
過去の謎を追うことになります。

次々と現れる小さな謎、ほんの少し微妙な関係の
登場人物たち。
これといった派手さはありませんが、
読んで損はない一品ですよ。

蛇足
・・・千反田えるの破壊力は強烈です。
きめ台詞とその行動にはかなりやられました。

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