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[エッセイ]堕落論

著者:坂口安吾
レーベル:青空文庫
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 小説、というよりはエッセイ、というべきでしょうか。著者の目に映る戦時、戦後の人々の姿。それは美しいまま死ぬことができず、堕落したものかもしれないが、新しい時代の新しい価値を見出すためには堕ち切ることもまた必要。
 後ろ向きなのか前向きなのかよくわからない捻くれた思考が面白い。
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テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 文学 坂口安吾 青空文庫

[小説]パンドラの匣

作者:太宰治
レーベル:新潮文庫
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 『正義と微笑』『パンドラの匣』の二編を収録。前者は日記、後者は友人への書簡という、どちらも主人公がその日あったことを伝える形式で、『人間失格』と同じ作者とは思えないほどに楽観的なハッピーエンド(一応)を迎える作品です。特に『正義と微笑』は、まさか本当に主人公が劇団に合格してそのままやっていくことになる結末になるとは、予想できませんでした。ただ、その一方でどんどん考え方が諦観気味に(ある意味で現実に折り合いをつけるように)なってきて、丸くなった主人公に、一抹の寂しさも感じられます。
 働かなくても不自由なく生活できる境遇の主人公が大上段から理屈をこねくりまわす作品はあまり好きにはなれませんが、戦前・戦後のインテリ(?)、もしくは流行りの価値観・考え方が垣間見ることができた気がします。

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ジャンル: 小説・文学

タグ: 太宰治 新潮文庫 文学

[小説]蜘蛛の糸

作者:芥川竜之介
レーベル:青空文庫
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 そのタイトルと作者の名前を聞いたことが全くないという日本人は恐らく殆どいないであろう、超有名文学作品。
 短いっ! 概要くらいしか知らないからちゃんと読んでみようと思ったら、殆ど概要くらいの長さしかありませんでした! 
 しかし、この短さの中に、主人公がもつ生々しい欲望の醜さ、神仏の気まぐれ具合など、色々な要素が圧縮して詰め込まれているように思えます。

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タグ: 文学 芥川竜之介 青空文庫

[小説]それから

作者:夏目漱石
レーベル:青空文庫


 そういえば「こころ」の"先生"も実質ニートだったなあ、と思い出しつつ読了。漱石先生はニートがお好き?

 時は明治末期。30歳になって働きもせず、実家にせびった金で悠々自適に高等遊民生活を送る主人公・代助のもとを、親友の平岡が訪ねてくるところから、物語は始まります。
 代助のどうしようもないスネかじりな甘ったれたニート根性には終盤までずっとイライラさせられてしまいますが、それを脇に置いて読んでみると、日露戦争後の背伸びに背伸びを重ねる日本の情景と共に浮かび上がってくるのは、親友と、その妻で主人公とは昔なじみな女性とののっぴきならない三角関係。なにやら現代にも通じるものがあります。
 いざという時にたじろいでしまう、男の弱さ。ままならないものです。
 

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ジャンル: 小説・文学

タグ: 夏目漱石 青空文庫 文学

[小説]こころ

作者:夏目漱石
レーベル:青空文庫


 明治という時代の空気を象徴する作品と聞いて、読んでみました。
 時代は明治末期。大学卒業を控えたまだ若い「私」と、明治初頭生まれと思われる生粋の明治人である「先生(意識の高いニート)」&「私」の老いた父親とのやり取り、そして後半半分を占める「先生」の遺書を通じて、理想・現実・それらはお構いなしに舞い込んでくる色恋の悩みが生々しく語られます。
 登場人物の大半があまり生活には不自由しない立場なだけに、より純粋に人のもつ苦悩や業が浮き彫りにされているように思えます。
 その一方で、若い「私」と「先生」「父」の年配組がお互いに感じている価値観の違いや言動が、現代と殆ど変わることがありません。重い物語なのに、そこだけは小さく笑いがもれてしまいました。

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Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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・帯をギュっとね!