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[小説]ウィザーズ・ブレインIX 破滅の星(上)

作者:三枝零一
イラスト:純桂一
レーベル:電撃文庫


 遮光性気体に覆われ、ゆっくりと滅びへと向かう地球を舞台に、物理法則の書き換えによる超常の力をもつ「魔法士」と人類が、それぞれの正義を手にもがき続けるファンタジー、9番目のエピソード、上巻です。

 もう散々言われていることですが、一年以内に刊行・・・・・・だと!? その前の巻が出るのに三年かかっただけに、驚かずにはいられません。
 前巻でとある人物が殺されることにより完全に和平交渉が決裂した魔法士と人類。全面戦争が勃発し、世界はどんどん取り返しのつかない方向へ転がっていきます。残されていた謎も明らかになりましたが、それでも光は見えず。
 物語の鍵を握っているらしいものの未だにいい所なしの練と、最も相性の悪い相手に完膚なきまでに叩きのめされたイル。二人がかろうじて生き延びるタイミングで雲除去のデモンストレーションをやってみせたのはサクラの計算か余裕か良心かあるいはたまたまか。

 追われる身となったものの、徐々に主要人物が集合しつつある『世界再生機構』の踏ん張りに期待したいところ。
 
 そして次巻もどうか一年以内に出ますように。
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ジャンル: 小説・文学

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[小説]ウィザーズ・ブレインVIII 落日の都<下>

作者:三枝零一
イラスト:純桂一
レーベル:電撃文庫


 『情報』を書き換え、物理法則すら操る技術が存在する一方で、地球全体が分厚い雲に覆われ太陽の光が届かなくなり、緩やかに滅びへと向かう。そんな世界で紡がれる物語。三年ぶりの新刊!! 長かった。本当に長かった!!
 やっぱりライトノベルの中ではこのシリーズが一番好きです。

 歯車がずれ始めたのはどこからだったか。人類の未来を切り拓く最初の一コマになったかもしれない『魔法士』と『普通の人間』の同盟は、決定的な亀裂をもって引き裂かれることになります。

 このシリーズらしい、それぞれがそれぞれに出来ることを精一杯やりきろうとしたが故の悲劇の連鎖。やっと読めた8番目のエピソードの結末は、三年あいても打ち切りになることなく新刊を読めた喜びが吹き飛ぶほどの、衝撃の展開でした。

 ありとあらゆることを予期し、手を打ち、未来を救えると信じて最善であるはずの手段を選び続けてきた一人の青年。
 その想いはどこまでも純粋で、純粋であるからこそ、それを知らない者達からは許されざる邪悪として受け止められる。エピソードV~VII、そしてVIIIの中巻までは完璧超人過ぎるところが鼻につく彼でしたが、これまでに退場していったどの人物よりも痛々しく、報われず、それでも諦めなかったその最期には、ただただ涙、です。

 彼の残したメッセージを目にしたはずなのに闇墜ちしたかに見える『魔法士』たちの組織代表、サクラ。
 未だ道を見つけられず、ラストでは引きこもりとなってしまった最初の主人公、練。
 大切な相手をただ守りたいだけだったのにいつの間にか大きな流れに絡みとられているディーとセラ。
 ここにきて猛烈な勢いで死亡フラグをたてている最強騎士にしてみんなのパパ的存在の祐一。
 これから人類と魔法士の板挟みになっていくと思われるイル、ファンメイ(彼女も間接的に死亡フラグが・・・・・・)&エド、そして月夜、フェイやリチャードとその研究室の愉快な仲間たち他、世界再生機構の面々。

 残るエピソードはあと二つ。みんなが笑顔になれる結末は良い意味で(?)全く期待できない状況からどこへ向かっていくのか。
 次巻は後書きを読む限りでは文字通り世界中を巻き込んで更に物語が大きく動きそうです。
 作者や読者が生きているうちに完走してくれることを祈りつつ、また永い時を待ち焦がれたいと思います。

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タグ: ライトノベル 電撃文庫 三枝零一 純桂一 ウィザーズ・ブレイン

[小説]ウィザーズ・ブレインVIII 落日の都<中>

作者:三枝零一
イラスト:純桂一
レーベル:電撃文庫


サクラがヤバい…ヤバ過ぎる。
真昼から『悪魔使い』用デバイスを受け取った時の
リアクションとやり取りがもう、狙っているとわかっていても
悶え転がってしまいました。何この可愛い生き物。
人間的にも真昼の負傷をきっかけにリーダーとして
大きく成長したようです。

もう一人の『悪魔使い』の方はそれなりの役割がまわってきて
それなりに健闘してはますがいまいちいいトコなし。
最初のエピソードの主人公である彼の本当の見せ場が
やってくるのはやはりラストエピソードとかでしょうか。

今回のエピソードは「魔法士」全体が
これまでとは別の意味で「普通の人々」に
翻弄されているお話なように思えます。
作戦の立案者、賢人会議の前に立ちふさがる敵、
極めつけは「雲の除去」の秘密。

この秘密は特性からしてラストエピソードでフィアと
大きく関わりそうな予感。

下巻はもう少しバトル成分が増量になるといいな、と
淡い期待を抱きつつ、下巻を待ち焦がれたいと思います。

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[小説]ウィザーズ・ブレインVIII 落日の都<上>

作者:三枝零一
イラスト:純珪一
レーベル:電撃文庫


あらゆる登場人物に主張があり、
舞台があるところが魅力的なこの作品。

今巻ではその日を生きるのが精一杯な名もなきキャラにまで
スポットライトがあたります。

力を持つ者持たざる者。
両者は共存できるのか?

大きな流れとしては一冊丸ごと使って
オープニングイベントが終わった、という印象ですが、
細かなところでは色々と進展がありました。

基本的に「守られている」存在だったセラが
適職を与えられて大躍進。
教育者兼デザイナとして輝いています。
反対に彼氏の方は・・・。戦闘分が増量されるときを期待?

シティ側につく魔法士として他の主要人物とは
異なる立ち位置にいるイル。
これまで自分には隠されていた問題に揺らぎ、
そして自分を取り戻す一連のシーンは、
短いながらも読みごたえがありました。
彼を支える月夜、そしてプランナーも素敵です。

そして何よりも外せないのは真昼とセラ。
終盤の自分を弱さをはっきり自覚し、
それでも立ちあがって自らの務めを果たすサクラの姿は
号泣ものでした。
それをそっと後押しする真昼も
ただのイケメン頭脳派キャラに留まらない魅力をみせています。

忘れちゃいけないのはフェイ。
真昼の目標と頭脳を誰よりも評価し、
自分の感情を脇に置いてでも世界のために黙々と
歩みを進める姿は実に渋いです。
主人公や少女キャラだけでなくオッサンまで
カッコいい作品というのは本当に飽きずに楽しみ続けられます。

後書きで作者の言う期間内に次巻が出るのかはわかりませんが、
首を長くしつつ気長に次を待ちたいと思います。
やはりこのシリーズは、
自分の中ではラノベ中最も好きな物語です。

今回も本当に面白かった!!

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[小説]ウィザーズ・ブレインVII 天の回廊<下>

作者:三枝零一
イラスト:純珪一
レーベル:電撃文庫


数あるラノベの中でも個人的には最も好きなシリーズの一つ、
ウィザーズ・ブレイン」の新刊!!!

作者があとがきに書いている通りバトルらしいバトルが殆どない一冊でした!
強いて言うなら終盤にちょっとだけ砲撃戦があるくらい!?
魔法士は大量に登場するけど魔法は殆ど使われないですし。

だがしかし、描かれるドラマの方はそんなことは
全く問題にならないくらいに濃くてグッとくるものがありました。

表紙は全ての魔法士の出発点とも言える少女、アリスが飾っていますが
主役はやはりアルフレッド・ウィッテンでしょう。
なんかもうおいしい役どころ総取りです。

天城健三やエリザなどの盟友と共に
世界の矛盾ともろに向かい合いながら一人の少女のために戦い続け、
最後には北極上空の衛星の中で一人静かに幕を下ろすことになった
彼の生き様は狙いすぎだと思いつつも熱いものがありました。

そしてもう一つの見所は回想編ならでは。
物語の「現在」では既に亡くなっているあんな人やこんな人。
ベテランとして少年少女組を支えるあの人やこの人。
様々な登場人物が幼い頃や若い頃の姿でウィッテンを介して
登場します。
ヘイズの出生に絡む、「こいつは失敗作だ。」のくだりなんかは
ヘイズファンは号泣間違いなしなんじゃないかと思います。


これまでずっと劇中の世界や人物を苦しめ続けた様々な問題に対して
一挙に解と言ってもいいほどの光明が垣間見えた一方、
新たな葛藤の気配が芽生えて終わるラスト。

残る3エピソードからも目が離せません・・・!
でもその前に「リチャード先生と愉快な弟子(なかま)たち」をお題に
電撃文庫MAGAZINEで一本短編とか読んでみたいな~、とか
思ってみたり。

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