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SF (15)
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[小説]バカとテストと召喚獣4

作者:井上堅二
イラスト:葉賀ユイ
レーベル:ファミ通文庫


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キスからはじまる
hurt full rough story
(怪我 いっぱいの 荒っぽい 物語)

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バカシリーズ5冊目!(3.5巻があったので)

今回はだましだまされの知略戦!!

・・・が3割ほど。

残りは3巻の驚きのラストから続く
島田美波が主役のラブコメ!!

本文中の挿絵の数が美波メインが4枚、
他のヒロイン(姫路瑞希、木下秀吉)が1枚ずつ、
というあたりからもその活躍具合が垣間見えます。

これまではラブ1にコメディ100くらいだったのが
この巻にして初めてラブ1にコメディ3くらいには
なったような気がします!!

前半の髪の毛を触るシーンなんかは
本当にもう、読んでて悶え転がってしまいました。

他にも
生み出す料理がとうとう暗殺アイテムまで進化した瑞希、
主人公から最も異性(男以外、という意味で)として
意識されているように見える秀吉、
諜報員としてスキルにますます磨きがかかるムッツリーニに
真性の百合っぷりに拍車がかかる清水美春などなど、
他のキャラも出番が押され気味とはいえ
負けてはいません。

このハイテンションが5冊も維持し続けられているというだけでも
驚異的です。
そして更に今後の展開が気になる終わり方。

次の表紙絵を飾るのが誰なのかも含めて
次巻が楽しみでなりません!
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テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル ファミ通文庫 井上堅二 葉賀ユイ バカとテストと召喚獣

[漫画]おおきく振りかぶって10

作者:ひぐちアサ
レーベル:アフタヌーンKC


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考えてみりゃあ
チーム内に競争のないチームなんてダメだ

……なら

田島は"誰と"競うんだ?




と?

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とことん自分に自信がないエースピッチャー、
どこの強豪校にも出てこない「超高校級」選手、
女子マネはいるけど恋愛のれの字の気配もない、
ある意味現実以上に等身大な野球漫画、です。

主人公、三橋が所属する西浦高校野球部。
その主将を務める花井という少年。

総合的な野球センス
→自他共に認めるチームNo."2"。

存在が大き過ぎるNo.1の田島に対して、
チームが何とか勝ち残っていく中でも
どんどん積もっていくコンプレックス。

そんながんじがらめになっていた彼が
彼なりの答えを見つける巻です。

その答えの見つけ方がとてもグッときたので
つい感想を書いてしまいました。

諦めるのでも虚勢を張るのでもなく、
俺は俺のできることをする的なもっともらしい妥協でもなく、
静かに前のめりなその姿勢には
心打たれるものがありました。

辛抱強く花井の葛藤を存守る監督と、
本人はその気ゼロだけど結果として
きっかけを与えた三橋もいい仕事をしていました。

このペースでいくと甲子園(全国)に
勝ち進むまでスラムダ○ク以上の時間が
かかりそうな作品ですが気長にわくわくしつつ
続きを待ちたいと思います。

テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 漫画 ひぐちアサ おおきく振りかぶって

[CD]ぽぷり

歌:ゆいこ
ジャケ絵:三月まうす
作詞:小西陽奈、ゆいこ
作編曲:ニゴロウ、ゆいこ
サークル:Primary




同人音楽イベントM3で手に入れたCDその3!
ほのぼのしたジャケ絵のイメージとは
ちょっと違って全体的にノリノリの
ガールズPOP(?)な一枚です。全9曲。

1曲目「大好き!」
タイトルも歌詞もメロディーも歌もどこまでも
ド直球な曲。
アルバムの一番バッターとして確実に
塁に出てくれそうなノリノリの作品です。

3曲目「STAR」
唸るギターがカッコいい!
ちょっと坂本真綾の歌を連想させられる
激しくてクールで美しい曲です。

4曲目「冬のいたずら」
バックで流れるハイテンポな電子楽器の音が
心地いい曲です。
聴いていていつの間にやらちょっとだけ身体が
動いてしまう自然なリズムが魅力的です。

7曲目「プリズム」
このアルバムで一番のお気に入り!
サビの部分の力強さが素敵過ぎます。
癒し系ロックと言えばいいのでしょうか。
聴いていると心のHPが回復するだけじゃなくて
「ちから」とか「うんのよさ」まで
上昇しそうな気がする作品です。

9曲目「primarism」
アルバム最後の曲なだけにアニメや
アドベンチャーやサウンドノベル系のゲームの
エンディングに合いそうな一曲。
一音一音はっきりしたキレのいい
歌声とバックの電子音が大好きです。


このアルバムの歌い手であるゆいこさんという方の
お名前は他の同人CDなどでも何度かお見かけしたことが
あるのですが、そのときはそれほど印象には残っていませんでした。
(大変失礼なこと書いてます。ゆいこさんファンの方、ごめんなさい)

ですが、このアルバムは・・・いいです!すごく!!
同人作品としては収録曲中に占めるヒット曲(自分の中で)の
割合の高さが半端じゃありませんでした。
他の作品も一緒に買わなかったことを
激しく後悔しているくらいです。

次のM3にも参加してくれるといいな~!

テーマ: 自分に力をくれるもの
ジャンル: 音楽

タグ: 音楽 同人 M3 ゆいこ 三月まうす Primary

[小説]死神のキョウ

作者:魁
イラスト:桐野霞
レーベル:一迅社文庫


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「第三回のときは笹倉君も呼ぶからね」
「え?つまりそのイベント二回もやっちゃったってこと?」

ああ、絶望が止まらない……。

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新規参入レーベル、一迅社文庫。
その第一弾の作品群の一つ。
ゲーム「CLANNAD」でヒロインの一人、藤林杏のシナリオを担当した
魁氏による物語です。

ごめんなさい。
読んでいる間中ずっと、ヒロインの黒谷鏡は
私の脳内で広橋涼の声で台詞を言っておりました。


木から降りられなくなった子猫を助けていた
主人公、笹倉恭也。

その木を日本刀でいきなりバッサリと斬り倒し、
颯爽と現れた少女は軽く自己紹介。

「はじめまして、死神です。
あなたのことを守りにきました。」

「いや、殺しに来たんじゃねぇの?」

思わずツッこむ主人公。
少なくとも彼視点では平穏だった毎日が
終わりを告げた瞬間でした。


のっけからフルスロットルでぶちかまされ続ける
ボケツッコミの嵐はさすが!としか言いようが
ありません。
格闘ゲームで言えば体力ゲージの9割がガッツリと
削られるくらいにこれでもかこれでもかと
ネタのコンボが炸裂します。

面白い、です!!間違いなく。

個人的には主人公の親友にして恋人候補
(彼ら二人をネタにした同人イベントが行われるくらいに
BでLな意味で)な少年、御柱克己の役割が
どうも作者の都合で二転三転しているように
見えてしまったのがちょっと残念だったのですが、
それを差し引いてしまってもなお余りある勢いが
ありました。

おバカ過ぎるノリとちょっとした鬱展開が
紙一重のバランスで成立している一冊です。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル 一迅社文庫 桐野霞 死神の今日 藤林杏 CLANNAD

[小説]僕がなめたいのは、君っ!

作者:桜こう
イラスト:西邑
レーベル:ガガガ文庫


その名を口に出して注文とかは絶対にしたくないタイトル。
第2回小学館ライトノベル大賞、だそうです。

植物や花言葉に異常なほど詳しい園芸部員の主人公、
葉ノ宮洋。
ある日、彼が目覚めた能力「花視」は
人を文字通りペロリとなめたり見つめたりすることで
相手(花族、と呼ばれる一部の人間だけですが)を
強化できるという変態ちっくなもの。

なめるべき場所は人によって異なり
ヒロイン、尊莉花の場合は首すじ。
その幼馴染の少女、貴島帆鳥の場合は右手の人指し指と、
作者の趣味を色々と想像してしまう
フェティシズムあふれる設定なのですが、

なめなきゃいけない対象にはオッサンなんかも
含まれていたりする、というオチもきちんと
ついております。

個人的にその設定とは別に妙なインパクトを
感じてしまったのは登場人物が使う
技などのネーミングです。

「フラワーボム」
「ガンブロッサム」
「リーフレットガード」

・・・RPGツクールでのゲーム作りに熱中していた
小中学生時代のイタい思い出が蘇ってくるのは何故でしょう?

作者もその辺をわかってやっているようで
アレな名称が出てくるたびに主人公などが
ちゃんとツッコミを入れるという
大変良心的な仕様となっております。

花言葉が能力や背景を暗示するキーワードに
なっているという、ありそうで無かったように
思える世界観がちょっとだけ新鮮な一冊でした。


テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル ガガガ文庫 桜こう 西邑 僕がなめたいのは、君っ!

[小説]まほろ駅前多田便利軒

作者:三浦しをん
レーベル:文藝春秋


「そんくらい、自分でやれよ」

そうツッコミをいれたくなるような
掃除や犬の散歩に子供の送り迎えなどの
雑用を代行する「便利屋」の青年(中年かもしれない)、多田啓介と
ひょんなことから居候することになった
多田の高校時代のクラスメート、行天が
しょーもない出来事を解決していくうちに
自分の過去を見つめなおすことに
なっていく物語。

ライトなハードボイルドといった雰囲気の作品です。
主人公の肩書きが便利屋の場合、
実は裏の顔があったり、
あり得ないような偶然から洒落にならない
大事件に巻き込まれていくことが小説の世界では
多いような気がしますが、そのようなスペクタクルは
一切ありません。
ただひたすらに淡々と。

だが、それがいい。と思えます。

ですが、三浦しおんの「格闘するものに○」などの
ハジけまくっている他の作品を読んでいると、
同じ作者とは思えないくらいに
登場人物たちがピュア(笑)というか、お人好し過ぎというか、
ひねてるのにいいコ(オッサンですが)過ぎというか、
ちょっと物足りなさを感じてしまうのも
また事実だったりします。

逆に言えばぶっ飛んでる三浦しおんがお好きな方には
作者の引き出しの多さを垣間見ることが
できる一冊、ということになるかもしれません。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 文藝春秋 三浦しをん まほろ駅前多田便利軒

[CD]片霧魂

M3で手に入れた新作其の2!
女お笑い芸人の如く自虐とネタとぶっちゃけが満載!
片霧烈火さんの威勢の良さがいい意味で
だだ漏れている作品です!!

冒頭で引用させていただいたのは
CDの帯に書いてあった売り文句。
アニメや漫画で"死亡フラグ"がたつ台詞と
同じ書式で思わず笑ってしまいました。

1曲目「PRESS START」は導入部としての
イントロ曲。

2曲目の「あばうと・ざ・みゅーじっく」は
一番のお気に入り。
ピコピコ音で刻まれるアップテンポなメロディーと
楽器を擬人化したコミカルな歌と歌詞が魅力的です。

3曲目「必勝!ウイニング・ラヴ」はアルバムタイトルの
元ネタと思われる「塊魂」をイメージさせられるキーワードが
散りばめられたラブソング。
あの塊魂をネタにしてラブソングを
作ってしまうセンスに脱帽です。

4曲目「絶対無敵☆魔法にゃんこカタキリン」
ファンシーなタイトルとは裏腹に、
ALI PROJECTっぽいメロディーと共に
唱えられる魔法の言葉は度数の高そうなお酒シリーズ。
必殺技は作曲家を拉致監禁、という
恐るべき魔法ねこの物語です。。。
最後の方に後ろで聞こえる効果音はこれまた
塊魂」・・・。

4曲目「彼ト私ノ華麗ナル秘メ事」
パッと見はなにやらエロティックな
タイトルと歌詞と曲調なのですが、
よくよく聴いてみると・・・「彼」や「貴方」が
どうやら人間じゃなくて…食い(略)ということがわかってくる
壮大なネタ曲です。

5曲目「片霧魂オンザみんマンション」
爽やか且つ荘厳な曲調なのに歌詞は
洒落になっていない修羅場状態の音楽製作現場を
描いていると思われる内容。
バリバリのド根性と燃えたぎる情熱が放射されています。

全体的にネタをオブラート代わりにして、
片霧烈火さんの音楽への愛と情熱を主張する
イメージで統一されている作品だったように思えます。

音楽に疎い自分でもその熱さだけは
ギンギンに伝わってきました!

テーマ: お気に入り&好きな音楽
ジャンル: 音楽

タグ: 音楽 同人 M3 片霧烈火 片霧魂 塊魂

[小説]モーフィアスの教室2

作者:三上延
イラスト:椎名優
レーベル:電撃文庫


人が見る悪夢が生み出す異界の住人、"夢神"。
彼らを現実世界に侵入させないようにする
役割をもつ"扉の民"である主人公の岸杜直人と、
夢神のトップの娘であり直人と幼馴染でもある
という関係をもつヒロイン、綾乃の物語です。

この巻では夢神との戦いよりも
それをダシにして直人たちの近しい人たちが
クローズアップされていたように思えます。

直人の妹、岸杜水穂と
クラスメートの倉野棗。

学年も性格も違い、面識もなかった二人ですが
「直人と綾乃は何か秘密を抱えている」ということに
どちらも感づき、気にしているうちに
偶然出会うことになり、打ち解けていきます。

その過程で棗は「何故自分は二人のことが気になるのか?」
という疑問の理由に気づいていくのですが・・・というお話。

異形との戦いの物語というよりは
ちょっとした青春ドラマな雰囲気です。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル 電撃文庫 三上延 椎名優 モーフィアスの教室

[CD]DEBUTANTE

歌:初音ミク鏡音リン、桃木真美、Milla、はるよ、sick
作詞作編曲:yanagi、k-shi、てとてと、KANAE、畳、
  baker、OSTER project、sasakure.UK、デッドボールP、
  Na+、右近、sick、kz
サークル:けしスタジオ




11日に行われた同人音楽イベント「M3」で手に入れた作品の一つ。
ニコニコ動画でかなりの再生数をほこる有名P(プロデューサー)が
多数参加している2枚組アルバムです。

本当はOSTER projectさんやkzさんという方たちの曲を目当てに
買ったのですが、それらを押しのけて
全くノーマークだったのに
一番ツボに入った作品がありました。

それは6曲目の「心の小箱」という曲。
作詞作曲は畳さんという方。

イントロのキレのいいピアノソロや、
静かなのに急停止急発進な転調(多分)の連続には
頭がクラクラします。
かと思えば初音ミクの声によく合った
流れるようなサビが絶妙なタイミングで入ったりと
もう終始翻弄されまくりでした。

プロだと浜渦正志や光田康則。
同人音楽系だと大嶋啓之さんやonokenさんが
お好きな方なら聴いてみて損はない作品だと思います。

この他にも
民族音楽風+情熱的な曲風が魅力的な
「雲の遺跡」「千年の独奏歌」。
卒業シーズンによく合いそうな雰囲気の「カナリア」。
フキゲンな歌詞なのに可愛らしいノリの伴奏が素敵な「フキゲンワルツ」。
激しいメロディーとグロい歌詞が強烈な印象を残す「椿の花」。
"ダイソン"とか"掃除機"とか茶化されてるけど
爽やかなピコピコ音と骨太なベース音が熱い「Light Song」などなど。

どれをとっても素晴らしい作品ばかりのアルバムでした。
「ココロ」で火がついた自分の中のVOCALOIDブームは
まだまだ続きそうです。





テーマ: お気に入り&好きな音楽
ジャンル: 音楽

タグ: 音楽 同人 M3 初音ミク 鏡音リン けしスタジオ DEBUTANTE

[小説]ラッキーチャンス!3

作者:有沢まみず
イラスト:QP:flapper
レーベル:電撃文庫


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「これは妹を想う"お兄ちゃんのテーマ"だ。
君が以後、これを聞く時。
いいか?外神雅人くん。二度とは言わない」

般若の笑顔で。

「全力で逃げ回れ!」

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ライトノベルの素敵なところは
漫画感覚で小説を楽しめるところだと思います。

このシリーズはそんなライトノベルの中でも
特にお手軽感覚の強い作品な気がします。

読むとバカになれる本。
それがこのシリーズです。

どんなときも主人公好き好きな新米福の神キチ、
とうとう"わたしの"発言が飛び出した学校のアイドル二ノ宮良子、
ツンデレの教科書のような天草紗代、
新キャラの不思議系な精霊トト。

ラブコメとしてのお約束ルートを清々しいまでの
潔さで突っ走る女性キャラたち、
その一方でこれまたお約束なボケをコンスタントに
かましてくれる期待を裏切らない男性変人キャラたち。

ストーリーも身体入れ替わりだったり
変態シスコン兄貴再登場だったり
湯けむり温泉旅行だったりと
難しいこととかひねくれたこととかが
入り込む要素を極力カットな品揃え。
でも、食傷気味にはならずにニヤニヤしながら
読めてしまう。

王道にせよその真逆にせよ変化球にせよ、
どんな意味でも突き抜けているものは
面白いです。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル 電撃文庫 有沢まみず QP:flapper ラッキーチャンス!

[小説]影武者徳川家康(下)

作者:隆慶一郎
レーベル:新潮文庫


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すべての人々が自由に生きることの出来る『公界』の夢。

<壮大な夢は出来うる限り華麗に滅びねばならぬ>

六郎はその滅びに立合うために
もう一度現世に戻る決意を固めた。

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豊臣家を存続させ、東西のバランスをとる形での
平和の継続に向けて精力を注ぐ二郎三郎。

豊臣秀頼が大阪城を出ての会談に応じることで
その和平への道は大きく前進したかに見えました。

しかし、二郎三郎やその裏での六郎たちの
必死の努力もむなしく、大阪の陣へと向けて
時代の流れは一歩、また一歩と進んでいきます。

豊臣家を滅ぼし徳川の、ひいては自らの権力を
確立するためになりふりかまわない、
それ故に回避することが難しい、ある種のルール違反な
策を次々と打ってくる徳川秀忠と柳生宗矩。

主君にしてかけがえのない友でもあった亡き家康のために、
そして徳川の世のためにあえて袂を分かつことを選んだ
かつての盟友、本多弥八郎正信。

次第に流れは二郎三郎たちの夢とは逆の方向に
変わっていき、ついに大阪の陣が始まります。


全てが終わり、死期が近づいた二郎三郎は
関ヶ原以来の15年を共に戦った同志たち、
島左近、六郎、お梶の方、風魔小太郎、風斎と
酒を酌み交わします。

夢へと向かい、全てを出し切った漢たちの姿が
そこにはありました。


最序盤でいきなり徳川家康が殺される、という
型破りな出だしにも関わらず、
もしかしてこちらが史実だったりして!?
と思わせるような説得力にあふれる描写は
まさに圧巻でした。

作者の隆慶一郎さんは既に亡くなっており、
もう新しい作品を読めないということが残念でなりません。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 新潮文庫 歴史 隆慶一郎 影武者徳川家康

[小説]影武者徳川家康(中)

作者:隆慶一郎
レーベル:新潮文庫


関ヶ原の戦いで志半ばにして斃れた
(ということにこの作品ではなっています)
徳川家康になりすますことになった
二郎三郎はついに征夷大将軍の地位に就くことになります。

半生を専制君主との戦いに明け暮れてきた
二郎三郎はその専制君主たちの頂点にたつ今の境遇に
運命の皮肉さをしみじみと感じるのですが
そんなことにひたっていることなど許されず、
二郎三郎の正体を知り、豊臣家の滅亡を狙う
家康の息子、徳川秀忠との暗闘は続きます。

誰もが信条や身分に縛られず
自由に暮らせる"公界"の実現を目指す二郎三郎。
それを守る忍、六郎&風魔忍者の先代棟梁である風斎たちと
秀忠の命を受け謀略暗殺を仕掛ける
柳生宗矩率いる裏柳生との争いは
家康の他の息子(秀康、忠輝など)や
表柳生を継いだ宗矩の甥、兵庫助利厳も
巻き込んでますます壮絶に。

その一方で幕府や大名たちにとって無視できなくなりつつあった
キリシタンや貿易の問題も絡んできたりと
歴史の表舞台には出てこない問題が次々と
発生し、戦争がなかった期間の話とは
思えないほど息もつかせぬ展開が待ち受けています。

1614年:大阪冬の陣。
1615年:大阪夏の陣。

この歴史上の転換点に向けてそれぞれの
思惑がどういう形となっていくか。
完結となる下巻を読むのが楽しみです。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 新潮文庫 歴史 隆慶一郎 影武者徳川家康

[小説]"文学少女"と神に臨む作家(上)

作者:野村美月
イラスト:竹岡美穂
レーベル:ファミ通文庫


この作品の登場人物のストーカー率は異常だと思います(^^;

えぐるような鋭さとドロドロした愛憎劇、
そして物語を食べちゃうくらいに愛する"文学少女"
ウンチクと推理(背景の読み解き)が魅力的な
シリーズ7作目。

シリーズ最後の謎、"文学少女"こと天野遠子の
物語が始まります。

主人公・井上心葉が抱えるトラウマ、
小説家「井上ミウ」としての過去。
トラウマに深く関わるかつての恋人、
朝倉美羽との関係に片がついた後も
そのトラウマはまだ完全には癒えていませんでした。

彼の前に姿を現すかつての担当編集者。
突如、裏切りとも思えることを訴え出した
心葉にとっての心の砦、天野遠子。
義理の姉である遠子のためにストーカー顔負けの執拗さで
暗躍し心葉を追い詰めていく櫻井流人。

さすがシリーズの最後を飾るエピソード。
これまではどんな時も必ず心葉を支えてくれた
存在だった天野遠子が離れていくなか、
どんどん事態は心葉を逃げられない状況へと
追いやっていきます。

今やデレ200%と化した恋人、琴吹ななせは
天野遠子に代わって心葉を支えきることができるのか?
姿を見せない姫倉麻貴の再登場はあるのか?
心葉は自らのトラウマに決着をつけられるのか?
天野遠子の過去現在に巣食う闇ははらわれるのか?

要である"文学少女"が実質的に不在の中、どういうケリがつくのか
予想ができない展開の中、物語は下巻へと続きます。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル ファミ通文庫 野村美月 竹岡美穂 "文学少女"

[CD]空の記憶

歌:茶太
ジャケ絵:生煮え
作詞:茶太
作編曲:bassy、bemei.inazawa、下村陽子、
 竹花直樹、たくまる、大嶋啓之、ぺーじゅん
レーベル:Team Entertainment


茶太さんの新作ニューアルバム!!
ジャケットのイラストは最近の茶太さん絡みのCDでは
お馴染みとなりつつある気がする生煮えさんです。

全6曲のミニアルバムで、1曲目の
(恐らくジャケ絵に描かれた二人の)出会いから
6曲目の別れまで一枚の中で登場人物と世界観が
共有されています(多分)。

一番のお気に入りはやはり1曲目「太陽」!
明るくて一寸すっとぼけた感じの歌には弱いです。
曲風から何となく作曲はぺーじゅんさんだろうと
思っていたらbassyさんでした(^^;
自分の耳はまだまだ節穴だらけです。
茶太さんファンじゃなくてもスガシカオが好きなら
多分好きになれるんじゃないかと思う曲です。

2曲目「たんとんとたん」。
Annabelさんとのユニット「an-Nina」で出している
曲でも思いますが、作曲のbermei-inazawaさんは
(いい意味で)不安定な感じの曲を書かせたら
右に出るものはいないんじゃないかという気がします。
この曲もそんな曲。

3曲目「しゃぼんだま」
下村陽子節が溢れているように思えます。
イメージは"たそがれ"。
アニメやゲームで使うとしたら挿入歌かED。
クセになるリズムです。

4曲目「かえりみち」
この辺から別れを予感させられる悲しげな歌詞になってきます。
ドラマチックさにかけてはこのアルバム中一番?
間奏のギターにはしびれます!

5曲目「モノクロ」
長めで単調でサビらしいサビもないのに飽きない!
これが大嶋啓之マジック!?
少し気だるい調子で歌う茶太さんの歌声も
曲の雰囲気によく合っている気がします。

6曲目「空の記憶
さようならの曲。
最初に引用したのはこの曲の歌詞です。
別れは笑顔で。
再会もきっと笑顔で。
グッとくる詞でした。

テーマ: お気に入り&好きな音楽
ジャンル: 音楽

タグ: 音楽 茶太 空の記憶

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プロフィール

koyak

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

<<惚れている人、グループ>>
(敬称略)
・司馬遼太郎
・米澤穂信
・野村美月
・浜渦正志
・大嶋啓之
・光田康典
・新居昭乃
・kukui

<<惚れている作品>>
・燃えよ剣
・「ウィザーズ・ブレイン」
・「"文学少女"」
・「ヒカルが地球にいた頃」
・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!