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[小説]Story Seller

作者:伊坂幸太郎近藤史恵有川浩、佐藤友哉、本多孝好、道尾秀介、米澤穂信
レーベル:新潮文庫


七名の人気作家による読み切り短編集です。

のめりこめたのは伊坂幸太郎近藤史恵有川浩米澤穂信作品。

伊坂幸太郎『首折り男の周辺』
ごつい体つきにも関わらず生来の気弱な性格から
イジメられ街道まっしぐらな男、小笠原稔。
彼がとある暗殺者と間違えられるところから周囲を巻き込んで
微妙に運命がかわっていきます。
視点の切り替えが忙しかったですが、誰かの言動が思わぬところで影響を
及ぼしていたりするあたりが印象深かったです。

近藤史恵『プロトンの中の孤独』
自転車競技という珍しい題材。主人公は1.5流くらいのレーサー。
男たちのエゴ、プライド、情熱、打算がひしひしと伝わってきます。

有川浩Story Seller
奥様は小説家!そして不治の病にかかった余命いくばくもない女性。
途中までのラブラブな二人が織りなすサクセスストーリーと
その後に明かされる家庭事情の落差が凄まじいお話。
これでもかというくらいに憂鬱な気分になりますが
二人の愛と仕事人としてやりきった仕事だけは本物でした。

米澤穂信『玉野五十鈴の誉れ』
米澤穂信作品に出てくる女性は意図的か天然かの違いはあるものの
皆腹に一物抱えている子ばかりなので油断ができません。
一族を統べる老婆が絶対的な権力をもつ古い家、小栗家。
祖母に期待されつつもがんじがらめにされて生きる少女・純香と
彼女付の召使としてやってきた同年の少女・玉野五十鈴。
押し潰されそうな毎日を二人の少女は手に手をとりあって乗り換えていくのですが、
そんな二人をあざ笑うかのように祖母の冷たい仕打ちが降り注ぎます。
古い家が放つ圧迫感には読んでいるこちらが息切れしそうになりました。
少女と少女が手をとりあっていかんともし難い苦難を乗り越えていく、という
シチュエーションは個人的に大好物です!
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[小説]とある飛空士への夜想曲(上)

作者:犬村小六
イラスト:森沢晴行
レーベル:ガガガ文庫


「とある飛空士への追憶」「とある飛空士への恋歌」に続く恋と空戦の物語第三弾!

舞台は「追憶」終盤から。
"海猫"を追う帝政天ツ上のエース・千々石の視点で語られます。

ザ・サムライな生き方しかできない千々石の武骨さ不器用さが
微笑ましくも痛ましい。
千々石が飛空士になるきっかけを作ったヒロイン・ユキとは
是非とも幸せになってほしいと願わずにはいられないのですが、
千々石の性格と激化する戦況が素直にそれを許すことはなさそうです。

下巻で恐らく行われるであろう"海猫"との決戦とその後の千々石の運命が気になります。
早く出ろ下巻!!

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[小説]ゴールデンタイム3 仮面舞踏会

作者:竹宮ゆゆこ
イラスト:駒都えーじ
レーベル:電撃文庫


主人公が所属するサークルの先輩にして過去に色々と縁がある女性である
リンダ先輩がいい人過ぎて泣けてきました。
リアルだったら絶対何か裏があるだろと疑ってしまうくらいのいい人っぷりです。

主人公!メインヒロインなんか放っておいてリンダ先輩と
くっついちまえ!!と叫ばずにはいられない巻。

入り混じる気持ちの矢印が相変わらずたまらんのですが、
主人公とメインヒロインのメンドクサイ人っぷりが
それを凌駕しつつあります。
お前らは結局何をどうしたいんだ!!と。

色々な意味でブレない(しかしちゃっかり女の子の携帯番号ゲットしたりしている)
二次元君はある意味このシリーズのオアシスとなりつつあります。

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[映画]トワノクオン 第3章

制作:BONES
公式ページ:http://www.towanoquon.com/


主人公とその対になるポジションにいる人物の過去回でした。
二人の中に眠る凄惨な過去。
二人の他にサブヒロイン二人(テイ、ユリ)の過去もほんの少しだけ
垣間見ることが出来ます。

物語は能力者を狩る集団・クーストースのメンバーであるイプシロンと
クオンの仲間の一人で強力なテレパシー能力者であるテイ、
そしてテイが助けようとした少年が謎の現象により精神世界でリンクするところから
動き出します。
イプシロンを捨て駒にしてクオン達の情報を得ようとするクーストース側と
クオンたちで火花を散らす電子・情報戦、そして要所要所で挟まれる過去の光景。

後半戦に向けて舞台準備は整ってきたような印象です。

次も観るぞ!!

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ジャンル: 映画

タグ: BONES トワノクオン

[小説]3分間のボーイ・ミーツ・ガール

作者:田口仙年堂、日日日、庵田定夏、嬉野秋彦、榊一郎、本多誠、櫂末高彰、野村美月、綾里けいし、庄司卓、前書き、羽根川牧人、竹岡葉月、築地俊彦、はせがわみやび、新木伸、佐々原史緒、田尾典丈、井上堅二
イラスト:白味噌、庭、零花、Tiv、CUTEG、をん、千葉サドル、すばち、しらび、kyo
レーベル:ファミ通文庫


「3分間」縛りで紡がれる19編のボーイ・ミーツ・ガール

大いにニヤニヤさせていただきました。
いや~、俺もこんな青春をおくりたかったぜ!!と叫びたくなる
甘酸っぱい物語満載です。

ニヤニヤ度No.1だったのは「3min30cm」。
「末長く爆発しろ!」という言葉を贈らずにはいられない
初々しさとドキドキ感が素晴らしかったです。

エエ話度No.1だったのは「ガチで人生が決まる面接に行ってくる」。
この作者の方が書く不器用な男女は大好きです。

犯罪度No.1だったのは「ロイヤルコーポあさひの真実」。
全国の紳士な方々歓喜な短編です。
あのヒロインのキャラ設定は反則です。
主人公はさっさと捕まってしまえばいいと思います。

どれも揃って面白く、読み応えのある一冊でした。

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[映画]HOSTEL

監督:イーライ・ロス
製作国:アメリカ合衆国
日本公開:2006年10月28日


怖かった!

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』という本で紹介されていたホラー映画の一つ。
怖いもの見たさで観てしまいました。

欧州各国、そして東欧とイケナイ遊びをしながら旅を続ける三人の青年。
旅の中で彼らは「女と"楽しいこと"をやりまくれるホステルがあるらしい」という噂を聞き、
スロバキアの田舎町にあるそのホステルへとやってきます。

しかし、彼らを待ち受けていたのは、とある秘密クラブによる"拷問"でした。

拷問の描写がもう凄絶過ぎてあと一歩でギャグになるレベルです。
被害者の中には旅行中だったという設定の日本人女性も含まれていたのですが、
人間がもう、完全に「肉の塊」として扱われており
耐性がない方にとってはただただ気分が悪くなるものでしかないでしょう。

遊び歩いているだけの放蕩青年でロクに知識もない主人公が
指を切り落とされた状態で逃げ回り、脱出して更に復讐までしてそのまま逃亡、という
展開には若干の無理を感じましたが描かれるシチュエーション事態が
それを遥かに上回る不条理具合だったため然程気にはなりませんでした。

お子様と一緒には間違っても観てはいけない作品です。

テーマ: ホラー映画
ジャンル: 映画

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[新書]荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

著者:荒木飛呂彦
レーベル:集英社新書


JOJOシリーズで有名な荒木飛呂彦がお気に入りのホラー映画100本を熱く語っております。
思いっきり著者買いです。

ホラー映画は学生時代に「13日の金曜日」「エイリアン」などを何点か
観たことがあるだけだったのですが、こうして読んでみると
有名作品だけでも実に数多く出ていることに驚かされます。

ラインナップを見てみると「JOJOの世界観はこういったものを栄養にして創られているのか」と
ついつい納得してしまうものがズラリと並んでおりました。
ホラー映画ファンだけではなくJOJOファンの方々にもオススメです。

印象に残ったのはホラー映画を「癒し」であるとしていること。
決して病的な意味ではなく。
その発想はなかった。
けれども確かにそう一面もあるのかもしれません。

凶悪な事件をすぐに漫画や映画、ゲームの残酷表現と結びつけたがる方々にも
オススメしたくなる一冊です。

テーマ: 本の紹介
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[ゲーム]トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術師2~

メーカー:ガスト


面白かった!!

岸田メルさんによる主人公・トトリのイラストにハートをブチ抜かれて購入、
というシリーズのファンの方々からは軽蔑されそうな動機です。
アトリエシリーズ初体験。

劇中時間で二年ほど経過するまで進め方を理解しきれず、ずっと放置していたのですが
次作の「メルルのアトリエ」の情報が出てきたのをきっかけにプレイ再開。
するとアラ不思議。実にアッサリと進め方のコツみたいなものが掴めてきて、
そこからは俄然面白くなってまいりました。

一周目はやり方を理解するのが遅すぎたせいかバッドエンドorz
しかし、二周目で物語当初の目的達成&ジーノエンドを見ることができたので
感想めいたものを書いてみようと思います。

まずはシリーズの顔である「調合」。
シリーズのファンの方にはお馴染みなのかもしれませんが、
同じアイテムを作成するのでも使う素材と素材がもつ特性、相性で
出来が大きく変わり、目的の品質を達成するにはどこからどれだけ集めてくるか?と
考えていくのは想像以上に中毒性が高かったです。

次に「戦闘」。
アトリエシリーズは「戦闘」はおまけみたいな噂をよく耳にしていたのですが
個人的には中々に新鮮でした。
とりあえず主人公が弱い。とにかく弱い。レベルを上げてもそれだけではやっぱり弱い。
序盤は最弱の敵すら一人では危うい有様です。
しかし、レベル増分以外でも依頼や探索、調合をこなしていくうちに
パラメータや各種耐性が底上げされる仕組みになっており、
更に上に挙げた素材を考慮して攻撃アイテム、回復アイテムを作っていけば
(アイテムを使えるのが主人公とその師匠の二人だけなのもあり)
攻撃、支援、回復と大活躍してくれるようになります。
それに加えてこだわりの素材で武器防具を作成していけば更に大きく強化することができ
ボスキャラ(特に倒さなくても話は進むタイプ)の強さもそこまでやって
どうにか倒せるようになっています。
バランスは非常によくできているように思えました。

そして何と言っても「イベント」。
殆ど途切れることなくゲーム内期間いっぱいに大量のイベントが用意されており、
どれも和んだりニヤニヤしたりクスリと笑ってしまったりエエ話だったりと
観ていてとても癒されます。
シリアスな物語が好きな方にはどう頑張ってもオススメできるものではありませんが、
どれも軽い気持ちで楽しめ、キャラの魅力や人間関係がよく表れた
素敵な出来のものばかりです。

アトリエ初体験でしたが、大いに楽しむことができました。
まだ見ていないEDが沢山あるようなのでそちらも楽しみ。
前作の「ロロナのアトリエ」、次作の「メルルのアトリエ」も是非とも
購入してプレイしてみたいです。

大満足!

テーマ: ゲーム
ジャンル: ゲーム

タグ: ゲーム ガスト 岸田メル アトリエシリーズ アーランドの錬金術師 トトリのアトリエ

[小説]"菜々子さん"の戯曲 小悪魔と盤上の12人

作者:高木敦史
イラスト:笹森トモエ
レーベル:角川スニーカー文庫


最初から最後まで計算高くて腹黒で一途なヒロインが何とも新鮮でした。
主人公の少年は半ば本人がそう望んでいるかのように
ご主人様(ヒロイン)に気に入られようと頑張るワンコと
化していたように思えます。それもまた良し!

種明かしパートはいまいち納得しきれない部分があったものの、
人物の気持ちを直接表現するような描写がラノベとしては控え目で、
むしろそこもまた好印象です。

前巻が存在することを知らずに読んでしまいましたが
十分に楽しめました。

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ジャンル: 小説・文学

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[小説]アクセル・ワールド8 運命の連星

作者:川原礫
イラスト:HIMA
レーベル:電撃文庫


今巻を読まれた方の多くはこう思われたことでしょう。
「また次回に続くんかい!?」

ダークサイドに堕ちかけた親友の救出、
チートな敵キャラが徘徊する難攻不落のダンジョンからの脱出劇など
終盤までずっと往年の週刊少年ジャンプの漫画のような、
友情に溢れる熱い展開が続いていたのに
最後の場面でものの見事に引っくり返されました。

9巻では今度こそきっちりこのエピソードを完結させてくれるのか?
楽しみです。

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[小説]回る回る運命の輪回る 僕と新米運命工作員

作者:波乃歌
イラスト:pun2
レーベル:電撃文庫


運命を"工作"してしまう組織のエージェントである少女との遭遇から始まる
ドタバタ劇。運命をネタにしていますがそこまでシリアスな話ではなく、
友情もの、という要素が強いような気がします。

タイトルのゴロの悪さは何とかならんかったのかと思いつつ読了。
「高校生異能もの(?)」ということになるかと思うのですが、
それだけでは内容を表しきれない妙な引力をもつ作品でした。

どのくらい引力があったかといえば、
設定、主人公やヒロインの性格、文章の語り口、作中の人間関係などなど、
全て私の好みから外れているのにも関わらず
きっちり購入して最後まで読み切ってしまったくらい。

次巻が出たら買うかは迷うところですが、
またこの謎の引力に引かれて読んでしまうかもしれません。

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koyak

Author:koyak

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ラノベもゲームも漫画も
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そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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