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[小説]ココロコネクト ニセランダム

作者:庵田定夏
イラスト:白身魚
レーベル:ファミ通文庫


 今回の現象は「ニセモノ」。ランダムじゃなくなってますが。

 過去巻の試練を乗り越えた文研部二年生組の絆は偽物氏(読者には開始早々正体が明かされますが)がちょっと可哀想になってくるレベル。なんかもう魔王でも神でも倒せそうな勢いです。高校生でこのメンタルは末恐ろしい。
 そしてそうならなきゃ話が進まないとはいえないとはいえ、驚いたのはその偽物氏の正体が明らかになったときの五人の反応。アレを許すのかと……。これまでの現象は不可抗力な部分が多々ありましたが今回のソレは力を与えられた偽物氏の"故意"なわけで。ええもん見せていただきました。

 最後にはようやく本当の意味で"仲間"になった感のある今巻の主役、一年生組。
 アニメ化の追い風も受けて、次巻からどう展開していくのか楽しみです。
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[小説]アトリウムの恋人

作者:土橋真二郎
イラスト:植田亮
レーベル:電撃文庫


 死者の出ない土橋作品は何となく物足りない。
 主人公がバーチャルな世界の現象にいくら感情移入しようともバーチャルはバーチャルなわけで。
 そう思ってしまう自分はしっかりとこの方の作品に毒されているのかもしれません。

 二巻の舞台はリアルな東京で展開されるバーチャルなゲーム「タクティクス東京」。
一巻の時とは大分異なるルールに戸惑いを覚えつつ主人公たちはゲームを進めていくのですが……。

 裏側で何やら事態が進行中、という気配はしますがメインは至って淡々と予定調和な展開を見せておりました。
 土橋作品の主人公は同じ男から見ても何だかなあ、と思ってしまう男のよろしくない要素の一部を凝縮したようなタイプで、正直あまり好きになれないのですが、それでも何だかんだ言って読み続けている自分は一体何なのだろうと思いつつ、三巻が出たらやっぱり買おうと心に決めてしまうのでした。

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[小説]アクセル・ワールド9 七千年の祈り

作者:川原礫
イラスト:HIMA
レーベル:電撃文庫


 四冊にわたって続いた『災禍の鎧』関連エピソードがようやく終了。
 哀しみの連鎖を断ち切る熱い話が展開されているのですが、アッシュ・ローラーの中の人が全てをかっさらっていってしまっております。
 
 小説、特にライトノベルで主人公がモテまくるのはお約束ではあるのですが、いくらなんでもハーレム過ぎね? という気がしなくもありません。私がタクムの立場だったらグれております。

 次巻は番外編な短編集。その次は加速研究会との対決……となっていくのでしょうか。

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[映画]トワノクオン 第4章

制作:BONES
公式ページ:http://www.towanoquon.com/


 全六話の後半戦に入り、物語も大きく動き始めます。

 第3話までのクオン達を支えたいた要素が木端微塵に破壊され、イプシロンこと風見瞬が本当の自分を取り戻すことを除いてかなり絶望的な展開が続きます。

 シリアス展開が続く中、街中を歩くテイの服装の浮きっぷりが唯一の癒しだったように思えます(他のメンバーはまだ普通の格好なのに何故テイだけあんなコスプレっぽい衣装なのだろう……)。

 まだ2話を残していることと予告映像からはユリを中心とした反撃が期待できそう。メインヒロインぽいのにいまいち影が薄いキリやイプシロンの動向に動揺が見られるデルタらの動きも含め、第5章も楽しみです!

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[小説]灼熱の小早川さん

作者:田中ロミオ
イラスト:西邑
レーベル:ガガガ文庫


 突拍子がないようにも意外とどこにでもある話のようにも思える"集団心理"の恐ろしさと戦う(?)、ちょっと黒めのラブコメディ。
 主人公が自分の立ち位置と世渡りと本音と入り込んでくる新しい価値観の間で葛藤する姿が生々しかったです。

 全体を通して伝わってくるのは「空気を読む」ことへの皮肉、でしょうか。

 空気を読まない(読めてはいるけど合わせない)ヒロインと、空気を読みまくることで世渡りしてきた主人公。「空気を読む」文化にどっぷり浸かったクラスメートたち。
 正直やり過ぎな部分もあったような気もしますが、主人公が決定的に孤立した瞬間に、決別したはずのヒロインが手を差し伸べる場面など、要所要所では多くのラノベ系ラブコメでは味わえない快感を味わう事ができました。

 賛否両論になりそうな作品ですが、面白かった!

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[小説]復讐の女神

作者:アガサ・クリスティー
邦訳:乾信一郎
レーベル:ハヤカワ文庫


 主人公はリュウマチに悩むお婆さん!
 依頼人は故人!
 最初に提示されるのは「そもそも謎は何なのか?」!

 四十年前に発表されたのに、今読むと逆に新鮮さを感じるミステリ作品です。

 本作は「ミス・マープル」と呼ばれるシリーズの中の一つであり、「復讐の女神」の二つ名(?)をもつジェーン・マープルが持ち前の洞察力と行動力と勘を武器に活躍します。

 物語の冒頭でミス・マープルはとある事件で知り合った事業家・ラフィールの死を新聞の死亡欄で知ります。その少し後に弁護士より示される、ラフィールが死の少し前に弁護士に託したミス・マープルへの"依頼"。
 しかし、その依頼には具体的に何を頼みたいのか手がかりすら書かれていません。その謎はラフィールがやはり生前に手配したというバス観光旅行に参加するうちに、次第に明らかになっていきます。

 ミステリらしく殺人事件は一応発生していますが、それ以外に特別派手なイベントはなく「謎は何なのか?」を主軸にじっくりと話が進んでいきます。緊迫感は殆どないのにじわじわと惹きこまれ、海外小説の邦訳版特有のくどい長台詞に挫折することなく読み切ることができました。

 面白かった!

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[映画]とある飛空士への追憶

原作:犬村小六
制作:マッドハウス


原作にかなり忠実な内容でした。

戦争状態にある二つの国。レヴァーム皇国と天ツ上。
その両方の国の人間の血を引く「ベスタド」であり
レヴァーム皇国社会の最下層出身の青年、シャルルは
姫を乗せて敵が警戒する海域をくぐり抜け、本国へと送り届ける任務を
命じられるところから物語は始まります。

終盤のイスマエルターンも含めて原作のイメージと比べても違和感なく、
逆に「成程。絵にして動かすとこうなるのか」と感心してしまうほどでした。
反対に原作を知る人間としては半ばネタバレ済みの状態で観ることになるため
度肝を抜かれる、ということはありませんでしたが
非常に満足度の高い内容だったように思えます。

ただ、心配なのはまだ公開二週目なのに自分が入った映画館では非常に客が少なかったこと。日中なのに100人ほど入る劇場に20人弱しか入っていませんでした(汗)
どうか最終的には黒字になっていますように!

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[小説]パーフェクトフレンド

作者:野崎まど
表紙絵:kashimir
レーベル:メディアワークス文庫


友情とは何ぞや?

不登校を続ける天才少女(?)の様子見を理桜とその友人こと
「ややや」と柊子(愛称:トム)が押しつけられ、もとい、任されるところから
物語は始まります。

今回も作者のこれまでの作品と同様、途中までに培われたイイ流れを
終盤でブチ壊してくれました(褒め言葉)!

お気に入りの登場人物は理桜さん(何故か"さん"づけしたくなる)。
不思議系天才少女など友人たちの世話におわれる苦労性な優等生には
大いにニヤニヤさせていただきました。
達観しているようでいて誰よりも「普通」の感覚をもっているところも
また素敵。

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[小説]東雲侑子は短編小説をあいしている

作者:森橋ビンゴ
イラスト:Nardack
レーベル:ファミ通文庫


面白かった!!そしてニヤニヤが止まらなかった!!
中盤までの主人公の自虐&無気力っぷりにはイライラさせられますが、
ヒロインとの一連の交流、そしてラストには
ハートを鷲づかみにされました。
「ラブコメ」ではなく「恋愛小説」と呼びたい素敵な作品です。

主人公もヒロインの東雲侑子もどちらかというと物静かで、
あまり行動的ではないのですが、そんな受動的な二人が
探り探りしつつお互いの距離を縮めていく様子がもうたまりません。
東雲侑子との交流以外にも兄へのコンプレックス、
初恋の相手である兄の彼女への距離感などなど、甘酸っぱい青春てんこ盛りでした。

全体的にどこか静謐な雰囲気が漂っており、ドタバタ劇に飽きた心を
これでもかといわんばかりに癒してくれます。

寡黙で何を考えているのかよくわからないヒロインが少しずつ
心を開いていく過程、というのは大好物です。
ごちそうさまでした!!

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[小説]儚い羊たちの祝宴

作者:米澤穂信
レーベル:新潮文庫


表向きは品行方正、頭脳明晰で社交的な完璧人間。
しかし心の中には暗部を抱える人物たちが織りなす黒々とした短編集です。

それぞれ話としては独立しているものの、「バベルの会」という
上流階級の子女の集まりや名家とされる家の存在など
世界観は共有されています。

どの話も「一番まともだと信じていたい人物が……」という
どんでん返しが待ち受けており、こちらを奈落の底に突き落としてくれます。

「そんなバカな」と「もしかしたら現実でもあるかも」のバランスが
絶妙な一冊でした!

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Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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(敬称略)
・司馬遼太郎
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・るろうに剣心
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