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[小説]暗殺者メギド

作者:渡辺裕之
レーベル:角川文庫


 な、何とも感想に困る内容の作品でした。
 語弊があるのを承知で正直に印象を書くとしたら「どこかの大学の映研が作った自主制作映画を観ているような感じ」。

 舞台は1972年の日本。ベトナムでは泥沼の戦争が未だ続いている時代。キャンプ場を営む根岸が記憶喪失となって倒れている一人の青年を助けるところから物語は始まります。

 ナチス、旧日本軍残党による人体実験、脳の移植による能力継承、二重人格、超再生能力、古武道、米軍向けの輸出商品として造り出された人間兵器たち。そんな胡散臭いキーワードが昭和四十年代という、学生闘争の臭いが未だ残り、沖縄が返還されたり日本列島改造論なるものがぶちあげられたりと混沌とした時代の日本を背景に踊り狂います。
 荒唐無稽と言ってしまえばもうそれまでなのですが、色々ツッコミを入れつつ何だかんだ言って最後まで読んでしまう吸引力はありました。
 友人知人に勧めたいとは思いませんが、電車の中でサクッと読むのには向いている作品かと思います。

 
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タグ: 渡辺裕之 角川文庫 暗殺者メギド

[エッセイ]平成お徒歩日記

筆者:宮部みゆき
レーベル:新潮文庫


 宮部みゆきと編集部の面々によるお江戸プチ行脚。赤穂浪士の撤収ルートや罪人引廻しルートなど選択が渋い! ほどよくユルいやり取りが何だかとっても和みます。

 書かれたのは平成五年~九年頃、ということで当時話題になった事件などに触れられたりしていて、懐かしさでいっぱいになりました。

 お堅さは全くないのに何だかんだいって江戸の欠片が垣間見える筆者の描写に拍手を送りたい。

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タグ: エッセイ 新潮文庫 宮部みゆき 平成お徒歩日記

[CD]My Dearest

歌:こゑだ
作詞作曲:ryo
編曲:ryo、TAKUYA
プロデュース:supercell


 アニメ「ギルティクラウン」の1クール目OPテーマです。

 孤独な王に捧げる愛の歌。

 アニメの曲というと一番が本編のOP、EDとして使われることが多い気がしますが、この曲の場合は二番が劇中で使われています。一番はより切実な感じ。もしかして本編アニメ終盤の挿入歌とかで使われるんじゃないかと勘ぐってみたり。

 ただひたすらに真っ直ぐな歌と歌詞。
 煌びやかなコーラス。
 それらを支えて盛り上げる壮大なオケ。

 何だか青臭い気もするけど、青臭いからこそハートにくる作品です。

 

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タグ: supercell アニメOP ryo こゑだ ギルティクラウン

[小説]武士道エイティーン

作者:誉田哲也
レーベル:文春文庫


 最っ高に面白かった!!二人の剣道少女、磯山香織と甲本早苗。高校最後の一年。

 ライバルたちとの決戦あり、サブキャラ視点の補完エピソードあり。何よりも二人の高校卒業後にページが結構割かれていたりと大満足の構成と展開とボリュームです。

 手に汗握る試合場面の描写もさることながら、何よりも心に響いたのは主役二人の関係。
 友情、宿敵、百合などともちょっと違う、二人の後輩である田原やライバル・黒岩の言葉を借りれば『魂でつながっている』。ラストシーンのやり取りなんてもう……ホントにもう……たまらん!!

 姉、師匠、後輩視点のエピソードも単なるおまけ、スピンオフに留まらず香織と早苗の視点だけではわからなかった背景がはっきりと見えてきて物語により深みが与えられていたように思えます。
 特に吉野先生のエピソードは熱かった。最後の飲み屋の場面には思わずニヤニヤ。いい中年です。

 有川浩の解説を読む限りではもしかして続編に期待しちゃってもいいのでしょうか?
 間違いなくここ数年読んだ小説の中では最もグッときたシリーズです。

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タグ: 誉田哲也 文春文庫 武士道エイティーン 剣道

[小説]虹の天象儀

作者:瀬名秀明
レーベル:祥伝社文庫


 『パラサイトイブ』の作者が書いた本!? ということで手に取ってみた作品。
長い歴史に幕を閉じ、閉館することになったプラネタリウムの技術職員である主人公は
最後の開館日の後、謎めいた少年と出会い、更には過去へとタイムスリップ(?)することになります。

 プラネタリウムを介して語られる、ちょっとファンタジックで心あたたまる、愛とレトロと技術者魂のお話……だと思うのですが、
 後半の展開、時間が経ってもいなくなっても「思いが残る」という流れには、恥ずかしながら私の想像力がついていけていませんでした。

 よく考えてみると『BRAIN VALLEY』を読んだ時もそうでした。
 自分にとっては惹かれるけど合わない作風、なのかもしれません。無念。

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koyak

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得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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・東雲侑子は短編小説をあいしている
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・Xenogears
・るろうに剣心
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