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[小説]褐色の文豪

作者:佐藤賢一
レーベル:文春文庫


 『三銃士』の作者、アレクサンドル・デュマ(デュマ・ペール)の生涯を描いた小説。

 野性味を感じさせる容貌に何でも吸収してしまう素直で愛嬌あるお人好しな性格、大の女好きで浪費家で夢想家。一般庶民の感覚からしてみれば呆れかえるしかないその破天荒な生き様に呆然となりました。

 憧れたり劣等感を感じたりして振り回される周囲の人物たちに共感することしきりです。
 そんな振り回された人たちの代表格、息子のデュマ(デュマ・フェス)と幼馴染みルーヴァンによるラストのやり取りにはホロリとさせられました。

 父親である初代アレクサンドル・デュマと息子である三代目アレクサンドル・デュマの生涯を書いた作品もあるようで。そちらの方も是非読んでみたい!
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タグ: 文春文庫 佐藤賢一 アレクサンドル・デュマ 褐色の文豪

[小説]クロクロクロック 1/6

作者:入間人間
イラスト:深崎暮人
レーベル:電撃文庫


 「殺してやる」のくだりはやっぱりライトノベルでだけ許される表現だよなと思いつつ読了。

 偽物を一つ含む六丁の拳銃を巡って複雑に絡み合う人間関係を頭の中で描くのが楽しい群像劇です。
 
 拳銃所持者の一人であるストーカー男子高校生の気色悪い妄想と、それを容赦なく粉砕する幼なじみ女子の冷たいリアクションが生々しくて強烈な印象を残しております。

 引き返せない所まで進んでしまったストーカー男子高校生に未来はあるのか? 六人の拳銃所持者のうち偽物をつかまされたのは誰なのか? 顔見せ程度で終わった数人は何者なのか? 続きが楽しみです。

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[歴史]銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎

著者:ジャレド・ダイアモンド
訳:倉骨彰
レーベル:草思社文庫


 『肥沃三日月地帯』という単語が頭にこびりついて離れなくなる一冊。
 重要なことなので何十回も言いました。

 人類登場から今日に至る人間社会の変遷の要因とは何か? 数々の地域を植民地化するような国が登場する一方、現代でも狩猟採集生活を営む人たちがいるのは何故か? をテーマに地球の西へ東へ南へ北へとひたすら考察し続けています。

 テーマは非常に興味深く、成程~、と何度も感心させられるのですが、同じような結論の話が何度も登場し、読み切るにはかなりの気合が必要です。

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[小説]私とあなたの青春革命

作者:広沢サカキ
イラスト:CUTEG
レーベル:電撃文庫


 アイドル科という学科が存在し、アイドルの卵を守るため、という名目で生徒会が絶大な権力をもつ学園。
 そこにたった一人で革命という反旗を掲げる少女がいた! ……というところから始まる学園ラブコメディ。

 面白かった! ……のだけどどこか物足りなさも感じる一冊でした。

 女性陣は可愛いしノリも楽しいのですが、主人公がラノベラブコメ主人公過ぎていまいち好きになれません。
 むしろアイドライジングみたく全員女の子の方が良かったかも? とか思ってしまったり。

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[小説]勝海舟(二) 咸臨丸渡米

作者:子母沢寛
レーベル:新潮文庫


 咸臨丸でアメリカへ、桜田門外の変、竜馬登場、吹き荒れる暗殺の嵐、馬関戦争、海軍操練所設立、と歴史有名イベント目白押しな巻でした。

 そんな中、父・小吉を彷彿とさせられる威勢の良さで周囲の面倒を見つつ『日本を守るには海軍から』という信念を胸に、勝海舟も歴史の大海原へと乗り出していっております。

 一巻後半から中島三郎助という人物が登場するのですが、どこかで聞いたことがあると思ったら、随分前にNHKの『歴史ヒストリア』という番組で"幕府の一役人ながら幕末の転換期の多くに立ち会う数奇な運命を辿った侍"として紹介されていた人物でした。番組内で説明されていた通りに、こちらの小説でも多少頑固過ぎるきらいはあるものの、一途で曇りのない漢らしい人物です。

 一巻の勝塾生や長崎実習メンバー、江戸の面々もそれぞれ大きく成長し、読んでいるこちらも思わず腕を組んでウムウムと頷いてしまいます。

 次巻も楽しみ!

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[映画]反逆のルルーシュ 亡国のアキト

公式ページ


 TVアニメで二期に渡って放送された「反逆のルルーシュ」の劇場版です。
 "黒の騎士団"という単語が出てきたりブリタニアがまだそんなに混乱していない、予告にスザクやC.C.が出てきていることから時期的にはTVアニメ一期と二期の間くらいと思われます。

 ブリタニア帝国の突然の来襲により国を滅ぼされ、"イレブン"と呼ばれて差別されることになった日本人。

 TVアニメでは旧日本が主な舞台でしたが劇場版では欧州を舞台にして"イレブン"とそれに深く関わる者たちの戦いが描かれます。

 まだ第一章なので舞台の状況説明や登場人物紹介がメインでしたが、戦闘シーンはかなりの迫力でした。可変KMFアレクサンダの動きが狂気を感じさせるほどヌルヌルしていて主人公搭乗機とは思えない不気味さ。
 主要人物としては"イレブン"組がみんな揃ってどこか狂っています。これは、ハッピーエンドは期待できないかもいれません。最終的にはメインヒロインだけ生き残るか主要人物全滅のどちらかと予想。

 伏線の回収やTVアニメとのリンクなど、この先どのように描かれていくか、楽しみです!

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ジャンル: 映画

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[小説]アイドライジング!4

作者:広沢サカキ
イラスト:CUTEG
レーベル:電撃文庫


 近未来風女子プロレス+アイドルな世界の物語4冊目。

 作中では女王ポジションな少女、エリー中心のエピソード。
 友情、努力、勝利な胸熱展開と心情描写と微百合成分のバランスが素晴らしいです。もっとやれ!

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[小説]勝海舟(一) 黒船渡来

作者:子母沢寛
レーベル:新潮文庫


 江戸城明け渡しなど、幕末に幕府サイドの人間として活躍した勝海舟(麟太郎)の人生を描いた長編作品の第一巻です。
 勝親子の江戸っ子ぶりには大いに和まされました。

 正にこの父にしてこの子あり!な親子愛と親父大活躍な前半、そして麟太郎の周りにも父親同様、次第に人が集まってきて、今後の活躍の土台ができてきたように見える後半。わくわくさせられました。

 黒船がやってきて日本は激動の時代に。
 研修先、長崎で麟太郎は何を得るのか?
 次巻も楽しみ!

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[小説]夏天の虹

作者:高田郁
レーベル:ハルキ文庫


 これまで以上の試練が主人公の澪に降りかかる!
 しかし彼女は独りではない。共に闘う仲間がいるのだ!
 少年漫画風に紹介するとこんな感じでしょうか。

 小松原と又次がイケメン且つ尽くす男過ぎて色々な意味で泣けてきます。それがこの巻のほぼ全て。
 そろそろ男視点としては、主人公の澪が不憫な女の子ではなく周囲の好意にどっぷり乗っかって自分(と親友)のことばかり考えている実は結構我が儘な人に思えてきました。
 
 波乱万丈なこの展開にどういう形で決着がつけられるのか!?楽しみです。

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[エッセイ]グルメのための文藝読本

著者:篠田一士
レーベル:朝日文庫


 「料理」から古今東西の名作文学の世界を垣間見る一冊。

 自分にとってはとても新鮮な視点に思えました。
 各項目が全て2ページで統一されており、読みやすいのですが、その反面ブツ切りな印象も受けます。
 いささか断定的過ぎるように思える書き方も相まって「物知りなオジサンの蘊蓄話」を延々聞かされている気分になることも。ネタは素敵だけど読むのにはそこそこ忍耐が必要な一冊かもしれません。

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[小説]三匹のおっさん

作者:有川浩
レーベル:文春文庫


 面白かった!

 還暦を迎えても元気があり余る元悪ガキ三人組がご町内の悪を斬る(勿論殺しはしません)!

 痛快です。
 暴行、恐喝、詐欺……。発生する事件はいずれも現代には頻繁に起きていると思われるものばかり。そんなご町内の事件を剣道マスター・キヨ、柔道マスター・シゲ、機械いじりマスター・ノリが物理的政治的に解決をはかっていきます。そして彼らから大きな影響を受けるキヨの孫・祐希とノリの娘・早苗。
 せち辛い世相だけど、こういう気のいいオッサンや若者はまだまだいるって信じたいって気分になります。

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[小説]簡単なアンケートです

作者:鎌池和馬
イラスト:はいむらきよたか
レーベル:電撃文庫


 人気作家じゃなきゃ許されない実験作!? はたまた只のネタ帳!?

 妖精、時間操作、スパイ、ラブコメ、忍者……一つ一つの話は面白く、バラエティに富んでいて素敵なのですが、「あれ?結局何がやりたかったの?」と首を傾げてしまった一冊です。

 前半の掌編から後半の短編に繋がり、更に色々仕込み入ってさあどうなる!? と思ったら終わっちゃうし。しかも続くわけでもなさそうだし。後書きで作者自身が書いているように、素直にネタ集、短編集として読むべし、ということなのかもしれません。いや、面白かったからいいんですけど。うむむ……!

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タグ: ライトノベル 電撃文庫 鎌池和馬 はいむらきよたか 簡単なアンケートです

[CD]Twilight Hour (アーシャのアトリエ ヴォーカルアルバム)

歌:野見山睦未、Rurutia、やなぎなぎ、紗也、妙、霜月はるか、中島優美、Annabel
作詞:柳川和樹、Rurutia、青木香苗、下田祐、中島優美
作編曲:柳川和樹、Rurutia、阿知波大輔、下田祐、中島優美
レーベル:ガスト


 PS3ゲームアーシャのアトリエ」の全ヴォーカル曲が収録されたアルバムです。
 全体を通して主人公であるアーシャとその妹、ニオの関係を歌った曲となっているように思えます。
 退廃的な中にも懸命さや力強さ、希望が見える雰囲気。

Tr.1 「花標」
 ゲームのテーマに最も忠実な曲。ノイズ交じりのオルゴールから素朴なコーラスと伴奏に乗せて始まります。
 自分の中では主人公アーシャのテーマ曲。「約束がはじまる」に全てが集約されております。

Tr.2 「Mystic Pendulum」
 ゲーム中に何度も登場する異界の"花"。それを象徴するかのような曲。
 神秘的なコーラスから始まりドラマチックなサビへと一気に駆け上がっていきます。

Tr.3 「いばら」
 ゲーム中ではちょっと唐突に流れる挿入歌。曲調も他と比べるとかなり異色です。
 歌詞は確かに行方不明の妹、ニオを求めるアーシャを表現しているようなのですが、曲調はアーシャというよりは前作の「メルルのアトリエ」を彷彿とさせられる前向きで力強い歌です。

Tr.4 「Stargazer」
 ゲーム中ではボス戦で使われた歌。ボスの方はそこまで強くもなく、多少拍子抜けだったのですが、曲の方は熱いです。とある英雄の戦い! な雰囲気です。

Tr.5 「黄昏」
 ゲーム中ではニオの幽体(?)と邂逅するときに流れた曲。
 すぐそこに見えるのに手を伸ばせばすり抜けてしまう。そんな儚さと哀しさが現れた歌です。

Tr.6 「MARIA」
 実質ラスボス曲。荘厳な謎言語コーラスがひたすら流れ続ける神々しい歌です。
 聴いてるこちらまで浄化されそうになってきます。この曲が使われる場面では思わず正座しながらプレイしてしまいました。

Tr.7 「宵の星」
 日が沈む直前のぽっかりした一瞬をイメージさせられる曲。空を見上げながらシンプルなバンド構成(?)と気怠げなヴォーカルで語られる姉の愛情たっぷりな歌です。

Tr.8 「夢を織る家」
 姉妹がキャッキャウフフしつつアトリエでお仕事する様子が思い浮かぶ平和で和やかな曲。幸せは続くよどこまでも! なイメージ。

Tr.9 「Altair」
 別れの歌、という言葉がしっくりとくる気がする曲。遠くへ行ってしまった大切な人を懐かしんでいるかのような。


 どの曲もゲームの世界観がこれでもかと言わんばかりに表現されている素敵な曲ばかりでした。
 満足!!

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[小説]GJ部 中等部2

作者:新木伸
イラスト:あるや
レーベル:ガガガ文庫


 今回も安心のゆるふわっぷりな日常四コマ小説。
 相変わらず無印組よりもほんの少しだけ幼い雰囲気が素敵です。

 いやはや、性を意識し始める前後な子たちのじゃれ合いはエエもんですなあ(オヤジ目線)。
 なんだかんだ言ってケンケンがモテていてジンジンがそろそろ可哀相になってきました。
 霞の「ケンケンがいい」には思い出す度に興奮します。

 新キャラの小森さんも森さんに負けず劣らずちんまり謎めいていて好感がもてます。

 アニメ化されてもこのままでいて欲しい!

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[小説]恥知らずのパープルヘイズ―ジョジョの奇妙な冒険より―

作者:上遠野浩平
原作作者:荒木飛呂彦
出版:集英社


 面白かった!
 JOJOの世界を人気作家がノベライズ、なシリーズ第1弾。
 書き手は「ブギーポップ」シリーズなどの上遠野浩平
 主人公は第五部で途中離脱したフーゴ。

 舞台はJOJO第五部の決着から少し後。ボスとの対決を前に逃げ出したフーゴの元に、かつての仲間から一つの「指令」が下されます。
 「指令」に従って新しいチームの仲間たちと向かった先には、まるでフーゴを試すかのように数々の困難が!

 紛れもなくJOJOの世界を感じさせるものでありながら「統和機構」とかいつ出てきてもおかしくなさそうな上遠野浩平ワールドでもあるという、理想的なノベライズだったように思えます。

 満足!

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タグ: ノベライズ ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦 上遠野浩平 恥知らずのパープルヘイズ

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koyak

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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