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SF (15)
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[小説]ベイカー街少年探偵団ジャーナル III.死を招く薔薇の怪事件

作者:真瀬もと
表紙絵:菅野マナミ
レーベル:角川文庫


 「俺たちの戦いはこれからだ!」な終わり方に、ちょっと寂しい気もしましたが、ホームズに憧れる少年・リアムと彼が所属するホームズの下働き少年団『イレギュラーズ』の物語、最終巻です。

 父親の死と秘密に苦悩するリアム。それぞれのやり方で彼を支える周囲の人々。暗躍する"教授"やアドラー。盲目の少女・イブとの別れ。表題の事件をダシに、それぞれの姿が浮き彫りになります。

 リアムが元気を取り戻すまでが読んでいて辛かったですが、少年達の未来を感じさせる、素敵な終わり方だったと思います。彼らが成長した姿も、是非見てみたい。
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テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 真瀬もと 菅野マナミ 角川文庫 ベイカー街少年探偵団ジャーナル

[本・その他]太陽系の美しいハーモニー 惑星のダンス、天の音楽

著者:ジョン・マーティヌー
訳:山田美明
レーベル:アルケミスト双書


 星のダンスを眺めてみませんか?

 奇妙なほどに調和のとれた太陽系の星々の描く軌道について、数学的な観点でイメージしやすい言葉で解説してくれています。
 
 雰囲気がオカルトよりですが、ちょっと変わった視点で宇宙の神秘に触れることができる一冊です。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 本・雑誌

タグ: 宇宙 アルケミスト双書

[小説]ベイカー街少年探偵団ジャーナル II.アーンズワース城の殺人

作者:真瀬もと
表紙絵:菅野マナミ
レーベル:角川文庫


 原作でもホームズの下で活躍した少年団をメインにした作品第二弾。

 13年前に殺人事件が起きた曰くつきの城・アーンズワース城。
 かつて父や母も滞在したことがあるというこのお城で、ホームズに憧れる少年・リアムは伯爵の息子、エドワードと共に、時には反発し合いながら、真相へと近づいていきます。
 その一方で伯爵から依頼を受けたホームズ、ワトソン、そして別口でリアムを捜索する他の少年探偵団メンバーは、一連の事件の影に『教授』の存在を垣間見ることになります。

 前巻よりも、リアムが少年らしいフットワークの軽さ、前向きさを見せており、しっかり主人公しております。次巻も楽しみです。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 真瀬もと 菅野マナミ 角川文庫 ベイカー街少年探偵団ジャーナル

[小説]史記 武帝紀(一)

作者:北方謙三
レーベル:ハルキ文庫


 舞台は中国。前漢の最大版図を築いた武帝の時代。

 匈奴を止めるのではなく滅ぼす。そんな野望をもつ武帝・劉徹と類いまれな戦の才能をもつ仕事人・衛青が出会うとき、壮大な戦いの幕があきます。

 一巻目は武帝の発想が当時の常識から大きく外れていた点、衛青の木訥かつ優秀な戦人ぶりがクローズアップされておりました。なんとなくタイプとして韓信に近い人物に思えます。そして後に衛青以上に活躍することになる若き天才、霍去病も幼いながら確かな存在感を見せています。

 二巻からは匈奴戦が本格化しそうな様子。楽しみです。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 北方謙三 ハルキ文庫 史記

[ゲーム]ルートダブル

開発:Regista
販売:イエティ


 「コミュニケーター」と呼ばれるテレパシー系能力をもつ人が多く住む特殊な都市「鹿鳴市」。
 その中の原子力研究所で、ある日爆発事故が発生。隔壁により原子力研究所地下に閉じ込められた9名の男女。
 徐々に施設内の放射線量が上昇していく中、彼らは無事生き残ることができるのか?

 結城アイラのアルバムに収録されたOP、ED曲に惹かれて購入、プレイしました。
 Amazonのレビューでの評価に違わず、面白かったです。

 優秀なレスキュー隊長である記憶喪失の青年、とある経緯から原子力研究所へのテロ計画を阻止するためにやってきた少年。二人の視点を中心に物語は進んで行きます。
 ルートAでは脱出口は見つからず、あちこちで火災が発生し、施設内放射線量は上昇を続け、更には謎の他殺体が複数見つかるなど、混沌と緊張が支配する雰囲気を楽しめました。
 ルートBでは過去の回想から徐々に事件の経緯と登場人物の人間関係と日常での顔が明らかになっていきます。

 ルートA、Bで状況が十分に絶望的だということが分かり、そこからの反撃が始まる後半戦は、ある程度予想できたものから、斜め上だったものまで、手に汗握る展開、難しい選択の連続。大変満足です。

 音楽の使いどころ(どんな感動的な曲も、何度も何度も何度も使い倒されると食傷気味になります)と、ルートB主人公他数名がもつ能力のチートぶり(記憶改竄ができる、というのはあまりにも無敵過ぎる気がします)、同じくルートB主人公のルートA主人公に対する偉そうな態度(ある意味では超寛大とも言えるのですが)が鼻についたのですが、そこを気にしなければ非常に素敵なゲームだったと思います。

 時間を忘れて、プレイさせていただきました!

テーマ: PCゲーム
ジャンル: ゲーム

タグ: ゲーム ルートダブル イエティ Regista

[小説]アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

作者:Philip K. Dick
訳:浅倉久志
レーベル:ハヤカワ文庫


 名前だけは昔から何度も目にしていた超有名SF古典。

 アンドロイドが社会に根深く関わり、火星に移住、といった話が知らない外国に移住する程度の感覚で語られるほどの未来世界なのに、人々の思考がどこか中世的。地球には死の灰が降り続け、多くの生き物は絶滅し、退廃的な空気が蔓延する世界の物語です。
 動物の代替品として電気羊を初めとした多種多様な模造品(蝿とかまで存在する!)が幅広く流通し、集団幻覚や気分を人為的に制御できてしまう不気味な装置が一家に一台あったり、アンドロイドと障害(特に脳の障害)がある人間には社会がとことん冷たかったり、形だけでも社会に抗おうとしているのが一部のアンドロイドだけだったりと、最後までとことん憂鬱な展開が続きます。しかし、特に希望が描かれているわけでもないのに、ただ暗いだけ、という印象は受けないのもこの作品の不思議なところ。作者の見せ方によるものでしょうか。

 人間とアンドロイド。殆ど変わらないものであり、どうしようもなく別の存在でもある両者の間で、二人の主人公のうち一人は振り回され利用され続け、一人は次第に葛藤を深め、その精神を蝕まれていきます。
 主役二人が最も人間的であり、そのパートナー(?)になり得る立ち位置に浮上するアンドロイドが土壇場で機械らしい無機質な振る舞いをしてしまうあたりに、この作品のテーマが垣間見える気がします。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: SF Philip_K.Dick ハヤカワ文庫 アンドロイドは電気羊の夢を見るか

[小説]櫻子さんの足下には死体が埋まっている

作者:太田紫織
表紙絵:鉄雄
レーベル:角川文庫


 色々とギリギリなミステリ風作品。
 主に表紙絵の探偵役お姉さんのガタイの良さと趣味嗜好が。
 エキセントリックな女性はラノベ的感覚で見れば大変魅力的ではありますが、人でも動物でも死体を見てテンションあがりまくるのはやり過ぎな気がします。ワトソン役の少年も、高校生にして尻フェチに目覚めており、将来が不安です。

 一応、ミステリ、に分類されることはされると思いますが、理詰めで犯人の逃げ場を潰すのではなく、状況と死体の状態から櫻子さんが推測して後は警察と犯人と関係者のご自由にどうぞ、というぶん投げっぷりが斬新です。ある意味では既存のどの探偵よりも社会のルールをわきまえている、とも言えるかもしれません。その斬新さとしても、面白いか微妙かのギリギリのラインに立っている気がします。
 
 何ともモヤモヤしておりますが、元北海道民として二巻目も一応読んでみたい。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

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[小説]俺の妹がこんなに可愛いわけがない12

作者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ
レーベル:電撃文庫


 シリーズ完結!作者様、登場人物の方々、お疲れ様でした。

 徹頭徹尾、兄と妹の物語。
 伏線も回収し、タイトルに偽ることなく、かつギリギリなラインでオチがつけられております。

 しかし、結果的に周囲の友人たち、大人たちはこの兄妹の"おままごと"に振り回されるだけ振り回されただけ、という形になってしまい、素直におめでとうとは言いにくい、面白かったのにモヤモヤする、という何とも言えない読後感でした。
 何よりも兄の心境変化についていけなかった。妹の方は最初の頃からちらほらと、やっぱりそうなんじゃないか、と思わせる描写が何度も出てきていたのでいいのですが、兄貴の方は重度のシスコン、という以上の描写がなかったように思えます。せいぜい赤城兄と同程度だった印象。それがあそこまでぶっ飛んだ方向に突っ走るとは。色々な意味で予想外です。
 作中で彼ら自身が言及していましたが、兄と妹の物語って、難しいですね。

(2013年6月23日追記)
 もしかして、最終巻の唐突とも思える京介の言動は、これまでの体当たりで解決してきた数々の"人生相談"と同じく、世間的に許されない妹の気持ちに決着をつけさせてあげるために京介が仕組んだ、壮大な茶番劇だったんじゃなかろうか、という気がしてきています。つまり、京介の方はあくまで重度のシスコンに過ぎず、他のヒロインが割とあっさり引き下がったのも薄々それがわかっているから、みたいな。何と言ったって近親相姦上等な変態鬼畜兄貴、というレッテルすら妹のために甘んじて受け入れているくらいの自己犠牲人間ですからそのくらいやってもおかしくはないんじゃないかと。それを前提にしてもなお、ギャグでは片付けきれないくらいにアウトなのですが。
(だからこそ真奈実だけは、「そこまですることない」と止めたのかもしれない)

 ……それだとエピローグで京介が桐乃にしたことの説明が苦しくなる気もしますが、自分の中ではそういうことにしておきます。

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[小説]RDG3 夏休みの過ごしかた

作者:荻原規子
イラスト:岸田メル
レーベル:角川スニーカー文庫


 青春ものなような伝奇ものなような。
 大きな異能の存在を内に秘める少女、泉水子を巡る物語、第三弾。
 泉水子のルームメイト、真響の発案で泉水子を含む生徒会一同はかつての修験の里、戸隠へ合宿に行くことに。

 相変わらずオドオドしながらではあるものの、次第にまだ見ぬ場所への好奇心を示し、深行や真響に対しても積極的になっていく主人公・泉水子の姿には父性本能を大いに刺激されます。

 後半の真夏失踪での真夏・真響姉弟の言動・思考には多少置いてけぼりをくらいましたが、それも含めて人ならざるものの異様さを垣間見ることができたように思えます。

 「もう殆ど愛の告白じゃないか!」と言いたくなる次巻予告の深行の台詞に色々と期待を膨らませつつ、次巻を待ちます。

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

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[小説]螺旋のエンペロイダー Spin1.

作者:上遠野浩平
イラスト:巌本英利
レーベル:電撃文庫


 ブギーポップが出てこないブギーポップのスピンオフ3シリーズ目。

 詳細不明な、世界を裏から管理しているらしい組織・統和機構により運営されている、能力者を集めた塾に在籍している生徒達を中心に物語は始まります。

 作者の他作品、ブギーポップシリーズの過去作に繋がるキーワードがいくつも散りばめられる中、全てを支配する何か=『エンペロイダー』を巡る争いの末に、彼ら彼女らはどこへ向かうのか!?

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ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル 電撃文庫 上遠野浩平 巌本英利 螺旋のエンペロイダー ブギーポップ

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koyak

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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