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SF (15)
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[小説]スワロウテイル人工少女販売処

作者:籘真千歳
表紙絵:竹岡美穂
レーベル:ハヤカワ文庫


 食料その他、物質的な不足から解放されたユートピアとしての一面と、生物としての種の保存の危機に晒されているディストピアとしての一面を併せ持つ、"かつて関東地方があった場所に作られた"人工島が舞台の近未来SF作品。

 「第三の性」として人のために尽くすアンドロイド「人工妖精」。
 原則として人を殺すことができないはずの彼女らが犯人と思われる連続殺人事件の現場から、物語は始まります。

 何故、彼女らは殺人を行ったのか?
 主人公である人工妖精・揚羽の前に、どうしようもない困難と出会い、別れが訪れます。

 人工妖精の存在とその設定がどこまでも痛々しく、最も近くて遠い隣人とも思えるその行動原理には胸を打たれるものがありました。

 純粋さと悪趣味さが共存する独特な世界観。次巻も楽しみです。
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[小説]さびまみれのバビロン

作者:上遠野浩平
イラスト:緒方剛志
レーベル:電撃文庫


 ブギーポップシリーズ本編の最新作。

 自分の名前すら覚えていない記憶喪失らしき少女・明日奈。
 彼女と平凡を嫌悪する普通の少女・由紀子、合成人間の成城が出会うとき、またまた不可思議な存在が暴れ回る物語が始まります。
 人間関係と時間軸が更に錯綜し、ただでさえ訳のわからない話が更に訳わからなくなっております(褒め言葉)。
 何の能力ももっていないはずの末間和子の貫禄は、この後の時間軸であると思われる別の話と合わせて考えるとさすがといったところ。

 終着点はどこにあるのか? 未だ想像ができません。

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[小説]隣の家の少女

作者:ジャック・ケッチャム
レーベル:扶桑社ミステリー


 ある日、川縁で遊んでいた主人公は一人の少女と出会う。こいつは恋の予感!?・・・・・・と思わせておいて、その少女が約400頁にわたって延々と拷問され続けてしまうお話。

 大半の登場人物はどこまでもクズ。でなければ無力。
 ラストに主人公がちょっとした仕返しを果たすものの、それは少女が受けた恐怖と苦痛と絶望に比べれば微々たるもの。
 救いが殆どなく、読めば読むほど絶望的な気分になります。

 何よりも救いがないのは、この話が現実で起きた事件を元にしているらしいということ。
 せめて作者の妄想100%な話であってほしかった。

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[小説]安達としまむら2

作者:入間人間
イラスト:のん
レーベル:電撃文庫


 ごちそうさまでしたっ!!
 人との距離の置き方がちょっと特殊な二人の女子高生+αが織りなす微百合な青春物語。

 「恋愛は惚れた方が負け」を地でいく安達のトチ狂いっぷりと、天然イケメン気質なしまむら、そして熟年夫婦な貫禄を醸し出す日野と永藤、いつの間にか仲良しなしまむら妹とヤシロの年少コンビ、とどの組み合わせも実に百合ん百合んしておりました。

 お気に入りは、省エネ主義なはずの しまむらが友達のためにその本人の見知らぬところで(その場のノリから)大人と対峙する場面。しまむらの本質を垣間見ることができた気がします。

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[小説]人質のジレンマ(下)

作者:土橋真二郎
レーベル:メディアワークス文庫


 人質、一般生徒、中立、目まぐるしく移り変わるパワーバランス。
 命とモラルと尊厳が脅かされる極限状況の末に明かされた結末は、何とも哀しいものでした。
 ここまで救いのない終わり方をするとは予想外です。

 過剰なまでの集団心理の醜さ、おぞましさの演出は、相変わらずの濃ゆさ。
 みんなのお姫様的存在の香澄、生徒からも教師からも恐れられる不良達のボス・小倉はもう少し状況を掻き回してくれるかと思いましたが、結局他の主要人物たちに踊らされるだけで終わってしまったのが症状残念。

 でも、何だかんだいって面白かった!

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[小説]know

作者:野崎まど
表紙絵:シライシユウコ
レーベル:ハヤカワ文庫


 「知る」ことの行き着く果ては何なのか? こういうSFもあるのですね。

 格差が設けられてはいるものの、ありとあらゆる情報が収集され、公開され、取得できるようになった近未来の世界が舞台の作品。
 そんな世界で更に次元が違う「知る」能力をもつ彼女が見たものは・・・・・・。
 高度に発達した情報社会の話なのに、どこか哲学的な雰囲気も漂っております。

 主人公の役得(殺されかけたりもしますが)具合も発想も作者様らしいぶっ飛びぶり。
 圧倒的な能力をもつ少女に圧倒される、というのはこの方の一つの作風になっている気がします。

 面白かった!

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[小説]部活アンソロジー2「春」

作者:野村美月、日日日、田尾典丈、田口仙年堂、岡本タクヤ、石川博品
イラスト:千田衛人、こずみっく、RiE、パセリ、nauribon
レーベル:ファミ通文庫


 「部活」をテーマに複数の作家さんたちによる書き下ろし短編集。
 どれもラノベらしい青春っぷりで、大いにニヤニヤさせていただきました。

 特に面白かったのは「鑑賞部の不埒な倫理」。
 思い人へのアプローチのために協力・共犯関係にある二人の間にいつの間にか絆のようなものが芽生える、というシチュエーションはかなり好物です。
 「根暗男子のバスケットボール」は短い中に"恋愛"と"燃え"という青春ものとして外せない王道要素がガッツリ盛り込まれており、こちらもグッとくるものがありました。

 満足。

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[小説]失恋探偵ももせ2

作者:岬鷺宮
イラスト:Nardack
レーベル:電撃文庫


 うわあああ! 痴話喧嘩乙! お前ら爆発しろ! 末永く爆発しろ!! と叫ばずにはいられれません。

 依頼者の失恋にまつわる謎を解く、というちょっと変わったミステリ風恋愛物語。まさかの続編です。

 前巻で両思いであることがわかった主人公とヒロイン。
 クリスマス、正月を過ごし、二人の関係は一見順調。しかし、その裏で生じたずれが徐々に露わになってきて……。

 ああもう、アツいですね。
 先輩な主人公は本当に鈍感。しかもラノベ主人公によくある病気じみた鈍感さではなく『草食系思春期男子あるある』な感じがまた小憎たらしいです(褒め言葉)。
 探偵兼ヒロイン名後輩さんは小動物的な見た目からは想像もできない、さりげない積極アピールがなかなかに男殺し。なんですか? この可愛い生き物は。

、本当にまったく。もう何も言うことはありません。
 さっさといくとこまでいっちゃって下さいまし。な一冊でした。

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[小説]"花散里" ヒカルが地球にいたころ・・・8

作者:野村美月
イラスト:竹岡美穂
レーベル:ファミ通文庫


 面白かった!

 とある学園を舞台に愛憎と謎とコメディうずまく恋愛物語第8巻。

 一巻ではラスボスにもなれそうなオーラを放っていた朝ちゃんさんの威厳がどんどん崩れていき、残念可愛い娘さんに。
 そして是光が急速に"みんなの是光"になっていきます。

 文化祭を通して、是光を巡る人間関係が大きく変化。ラストに向けての人間関係整理整頓という印象です。

 帆夏、夕雨が是光嫁戦線に復帰し、前巻で猛烈な追い上げを見せた葵も本気を出し、次巻でいよいよ決勝リーグ開始の予感です。

 次のサブタイトルが"六条"ということは、やはり最終巻は"藤壺"になるのでしょうか。作者様の次回作も含めて、待ち遠しいです!

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[小説]やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5

作者:渡航
イラスト:ぽんかん⑧
レーベル:ガガガ文庫


 常に後ろ斜め下を突き進む捻くれ男、八幡他、残念(ある意味純粋)な面々が繰り広げるラブコメディ。
 なんだかんだ言って八幡は愛されてるなあ、としみじみしてしまう短編集でした。

 随所に挟まれる『お悩み相談メール』の凄まじい内輪臭に思わずたじろいだり、小町のウザ可愛い兄妹愛や中二病男子・材木座の意外な戦闘力など、小さな読みどころの数々に終始ニヤニヤしながら読ませていただきました。

 ぶっ飛んでいるけど安定もしている良コメディです。

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[小説]狩りのとき(下)

作者:スティーヴン・ハンター
邦訳:公手成幸
レーベル:扶桑社ミステリ


 ヴェトナム戦争から続く、因縁と悲劇に決着を。

 話は冒頭の時間軸へと戻り、事態は思わぬ方向へ突き進んでいきます。
 300頁ほどの間に二転三転する状況に、上巻とはまたベクトルの違った緊迫感を楽しませていただきました。
 凄まじい勢いで伏線が回収されていく終盤の展開は圧巻です。面白かった!

 さよなら、『シエラ・ブラヴォー・フォー』!!

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Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

<<惚れている人、グループ>>
(敬称略)
・司馬遼太郎
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・大嶋啓之
・光田康典
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<<惚れている作品>>
・燃えよ剣
・「ウィザーズ・ブレイン」
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・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!