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[小説]失恋探偵ももせ3

作者:岬鷺宮
イラスト:Nardack
レーベル:電撃文庫


 「その恋は、何故終わったのか?」
 依頼者が失恋に至るまでの謎を解き明かす異色のミステリ・・・・・・な要素は雰囲気作りのオマケ程度で、中身はガチ純愛青春物語。最終巻です。

 極論かもしれませんが、主人公がハーレムを作らない恋愛物語は、皆名作だと思います。
 失恋探偵が追う最後の謎は、"自らの恋の終わりの秘密"。

 百瀬と九十九。二人の恋は、これ以上ないくらい美しく終わり、そしてまた始まります。
 二人ともお幸せに!!
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[小説]人類資金V

作者:福井晴敏
レーベル:講談社文庫


 10兆円で世界を救え! 
 戦後の日本を支え、そして支配してきた『M資金』。今回は一冊丸ごと過去&現在の真相説明巻です。

 明かされる計画の真の目的。
 『M資金』に込められた意味。
 一個人として人間臭さも垣間見せる主人公達の相手陣営。その中で一人異彩を放つ「清算人」の影。
 
 燃える要素満載!!・・・・・・なのですが、今いち燃えきれませんでした。
 主人公の真舟が、未だにただの詐欺師としてしか働いていない上にいい歳して殆ど何もせずに青臭いことを喚き散らしているだけ、と感じるせいかもしれません。
 計画の真の目的が壮大な割に妙な安っぽさを感じさせるものだったせいかもしれません。

 とはいえ、振り返りも終わり、残すは登場人物達の、世界の、未来。結末は楽しみです。

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[小説]マイ・ロスト・シティー

作者:スコット・フィッツジェラルド
邦訳:村上春樹
出版:中央公論新社


 大恐慌の前後10年ほどの間に活動していたアメリカの作家、フィッツジェラルド
 その作品の中から短編6本(最後の一本のみエッセイ)を村上春樹が翻訳したものが収録されています。他、訳者によるフィッツジェラルド解説と、当時フィッツジェラルドに対して行われたインタビュー内容(の翻訳)付き。


 フィッツジェラルド初体験でしたが、アメリカで生まれた作品というのが信じられないくらいに自虐的、内省的な作風に感じられました。
 いずれも登場人物は作者の人生を辿るかの如く絶頂からスタートし下り坂を転げ落ちていきます(前期作品は作者の予感、後期作品は実際にそうなったという点が違いますが)。自分が登場人物のような立場に置かれたら似たような道を歩んでしまいそう。
 こういう作品群を1920年代前半という、ほんの少しの期間だけ大絶賛し、1930年以降は冷たくスルーした当時のアメリカ国民の心理の方にも何だか興味がわいてきます。

 爽快感はゼロ(そもそもそういう類の作品ではないので当たり前ですが)。哲学的なんだけど妙な親近感を何故か感じてしまう。そんな印象です。

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[小説]史記 武帝紀(五)

作者:北方謙三
レーベル:ハルキ文庫


 ついに司馬遷がXXに処され、漢サイド期待のホープ、李陵の身にとてつもない理不尽が降りかかる第五巻。「帝とは何か?」の問いかけは続きます。
 その一方で、周囲から切り離された状態に置かれ一人逞しいサバイバーとなっていく蘇武の姿には、これはこれで壮絶なはずなのに何だか和まされるものがありました。

 状況は完全に匈奴側が主人公となっておりますが、折り返しを過ぎたこの物語が果たしてどこに行き着くのか、目が離せません。

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[小説]源氏物語09 「葵」

作者:紫式部
現代語訳:与謝野晶子
レーベル:青空文庫


 イベント盛り沢山で密度濃厚な第九巻。
 これまで冷え切った関係ばかりが書かれてきた源氏さんと正妻・葵の上の間に男の子が。しかし出産を目前にした彼女の身に異変が。

 六条御息所、というと生き霊になって狙った女を呪い殺したりと不気味な女性、というイメージが強かったのですが、この巻を読むと実はそこまでの悪女というわけではなく、ストレスが限界まで高まると本人の意志に関係なく生き霊と化してしまう、という特殊体質(?)でちょっと重くて面倒くさいだけの、実は教養溢れる一途な女性、ということがわかります。むしろ彼女も平安のDQN王子、源氏の被害者の一人と言える気がします。
 源氏さんの方も原因不明な病に苦しむ妻を心配し、その死には人並みに悲しんでいる描写があり、ああ、この男にも常識的な情があるのだなと、この巻は人物の意外な一面が垣間見えるなと、感心も致しました。
 それだけに終盤の超展開にずっこけざるをえません。いい加減にしろやこのロリコン、と叫びたい。しかも当の紫嬢に思いっきり嫌がられているし。そりゃ親のように信じて慕っていた相手が自分のことを女としてアレな目で見ていたのだと知ったらビックリもしますわな。更には相手の意志関係なしにほいほいと正妻手続きを進めているし。乗り換え早っ!!

 現代に存在していたら一体何回刺されていることか。全くこの男、底が知れません・・・!

 そしてそんな混乱の中、源氏を巡る女性の一人でありながら毅然として独自路線を貫く朝顔の姫君と、形振り構わず(自分の歳も考えず!)男に言い寄り続け、恋愛小話のオチとして使われてしまっている源典侍の存在には、妙に癒やされるものがありました。

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[小説]史記 武帝紀(四)

作者:北方謙三
レーベル:ハルキ文庫


 逆襲の匈奴。

 大きく成長した匈奴の頭屠、漢の李陵&蘇武、そして良くも悪くもブれない司馬遷。衛青もついに逝き、世代交代は進みます。
 武帝・劉徹がどんどんダークサイド、というか只の身勝手なダメ君主に墜ちている様は読んでいて辛いですが、その分若き次世代の活躍に期待です!

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koyak

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得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
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そんな奴です。

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・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
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