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[小説]小太郎の左腕

作者:和田竜
レーベル:小学館文庫


 面白かった!
 時は戦国。乱世の世。まだ鉄砲が日本に出回って間もない頃のお話。
 鉄砲好きの豪族、戸沢氏の領内から、物語は始まります。

 『雑賀の一族』。当時の人のみならず、ちょっとでも戦国時代が好きな方なら「何・・・だと!?」となるキーワードです。
 神懸かった狙撃の才能をもちながら馬鹿という他ないほどの心優しさを併せ持つ少年、小太郎。
 戸沢家内で名の知れた武辺者・半右衛門とその少年が出会うとき、皮肉な運命は廻り始めます。

 全体として一つの悲劇ではあるのですが、どの人物もカラリとして潔く、自らの生き様に忠実なせいか、それほど重くならず爽やかな読後感。
 乱世に生きるのに全く向いていないこの少年が、この先どうにか平穏に暮らせていることを願わずにはいられません。
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[歴史]戦争の世界史(上) ~技術と軍隊と社会~

作者:ウィリアム・H・マクニール
邦訳:高橋均


 技術、軍隊、社会経済がどのように相互作用していったか。という観点から世界史を見つめる一冊。上巻は紀元前~19世紀半ばまで。

 一度合理的に技術、経済、軍事が噛み合った(噛み合ってしまった)ときに見せる、世界の旋回速度には目が眩む思いでした。
 革新的な技術と徹底的な反復演習による属人性の排除に支えられて合理化された近代軍隊が見せる圧倒的な破壊力。噛み合わなかった側との歴然たる差に愕然となります。

 人物史でもないのに畳みかけるような勢いがあり、大変興味深く読むことができました。

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[小説]エロマンガ先生2~妹と世界で一番面白い小説~

作者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ
レーベル:電撃文庫


 主人公は高校生ラノベ作家。メインヒロインは血の繋がらない妹にして新進気鋭の中学生イラストレーター、な作家業ラブコメ第二巻です。

 第二巻にして早くも主人公のハーレム帝国が完成しつつあるド直球なラブコメ具合。どのキャラもそれぞれ頭がおかしいと言う他ない暴走ポイントがあって素敵です。
 今回のお話は主人公の天敵な存在だった、とある作家が実は・・・・・・という内容。
 俺妹に比べると引力は大分弱めですが、それでもやっぱり面白い。でも最も印象に残ったのは主人公を介したメインヒロインによるサブヒロインたちへのセクハラ祭り。次巻も期待したいです!

 作中で、100点満点で100"万"点を付けたくなるほどに好きになった作品、という話題が出てきたのですが、このやり取りは非常にずるかった(褒め言葉)。自称・読書好きな自分も思わず過去に読んだ作品を振り返ってしまいました。
 自分にとって100"万"点つけたい小説といえば、まずは司馬遼太郎の「燃えよ剣」。他には桜庭一樹の「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「赤朽葉家の伝説」「私の男」、ライトノベルなら三枝零一「ウィザーズ・ブレインII~楽園の子どもたち」、野村美月の「"文学少女"と飢え乾く幽霊」、犬村小六「とある飛空士への追憶」、海外作品だとS・ハンター「極大射程」が真っ先に思い浮かびます。嗚呼、好きな作品に囲まれる幸せよ!

 次巻も楽しみ!!

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[小説]"藤壺" ヒカルが地球にいたころ・・・10

作者:野村美月
イラスト:竹岡美穂
レーベル:ファミ通文庫


 源氏物語(と後もう一つ)をモチーフにした恋愛サスペンス(?)シリーズ最終巻!
 ヒカルの死と、その義母にして最愛の人・藤乃との関係が解き明かされます。そこに至るまでの六条さんの噛ませ犬具合が強烈でした。こんなところまで源氏物語をなぞらえなくても、と思うほど。
 是光とヘリオトロープさんは前作の主人公&ヒロインと違い、普通に幸せあふれる関係になれたようで一安心でした。

 程よい長さで綺麗にまとまり、後味も良い素敵なシリーズだったと思います。
 作者様、絵師様、登場人物の方々、お疲れ様でした! 次作も楽しみでなりません!!

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[小説]史記 武帝紀(七)

作者:北方謙三
レーベル:ハルキ文庫


 最終巻。
 一大決戦は匈奴の大勝という結果に終わり、漢の武帝の治世という、一つの時代は区切りを迎えることになります。
 自分たちの有り様を模索し続ける漢と匈奴。
 武帝と桑弘羊、李陵と蘇武の、長年にわたる一言では言い表せない友情の形の描写は実に鮮やか。
 次世代を担う位置に立った霍光の視点が、時の移り変わりを感じさせます。

 強く印象に残ったのは武帝没後の、『漢の臣ではなく帝(武帝)の臣』こと桑弘羊の覚悟と生き様。
 桑弘羊と霍光のその後についてはWikiを読んで概要は知っていたのですが、それをあのような形で表現するとは! 霍光ならずとも感服せずにはいられません。

 最高の、『漢"おとこ"の物語』でした!!

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[小説]史記 武帝紀(六)

作者:北方謙三
レーベル:ハルキ文庫


 漢と匈奴。両者共にこの先に再び行われるであろう一大決戦を見据えて小競り合いをしつつ下準備を重ねております。
 しかし、その間にも時は過ぎ去り、老いを見せ始める登場人物たち。
 そんな中、司馬遷は『史記』を書き上げ、李陵と蘇武は遥か北の地で再会を果たします。

 いよいよ終わりが見えてきました。

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[新書]城を攻める 城を守る

著者:伊藤潤
レーベル:講談社現代新書


 「実際に激しい戦闘が行われた城」という観点でピックアップされた26の城郭について、現在も残る遺構や設計思想、建築当時の時代背景などなど図も合わせて解説されています。
 小谷城や五稜郭など、いくつか自分も観光したことがある城もあり、大変興味深く読むことができました。
 前書き後書きは、恐らくは著者が強く感じている問題意識から書かれたものだというのは一応わかるのですが、個人的には飲み屋でくだまいてるオッサンの愚痴、という印象を受ける書きっぷりとなっており、本編の興奮が若干冷めてしまう部分もありました。
 しかし、見てくれだけじゃない城の魅力を教えてくれる大変素敵な本であることに変わりはありません!

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Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

<<惚れている人、グループ>>
(敬称略)
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・野村美月
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・大嶋啓之
・光田康典
・新居昭乃
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・燃えよ剣
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・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!