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[小説]清須会議

作者:三谷幸喜
レーベル:幻冬舎文庫


 戦国時代。信長・信忠亡き後の織田家の行く末を決めた清須会議
 信長の仇、明智光秀を討ち発言力を大きく増した羽柴秀吉。
 織田家筆頭家老の柴田勝家。
 この二人と中心に、担がれる者、補佐する者、利用しようとする者、傍観する者、様々な人物の野望渦巻く中、会議は幕を開けます。

 一冊丸ごと厳ついオッサンたちが裏で表で駆け引きする話なのですが、現代若者言葉(?)による会話劇形式なので重さは全く感じず、飽きません。どの人物もどこか憎めない三枚目として書かれている一方、秀吉や丹羽、信包、お市の言うことにハッとさせられるものがあったりと、軽いけどそこはかとなく深さも感じられる内容となっております。
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テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 三谷幸喜 幻冬舎文庫 歴史 清須会議

[小説]子子家庭の身代金

作者:赤川次郎
表紙絵:toi8
レーベル:新潮文庫


 親父は不正に巻き込まれてトンズラ、母親は愛人と蒸発。
 そんなロクでもない両親の元に生まれたにも関わらず純粋健気かつ逞しく生活し、親を愛することも忘れない姉と弟。
 そんな彼女らが周りの友人たちなどに支えられつつ様々な小事件に遭遇して乗り越えていくお話。

 環境が重い上に根性がねじ曲がったダメな大人が多数登場しますが、姉弟と金持ちな友人が人間的にも能力的にもできる子過ぎて全く暗さはありません。逆に「お前らのような小学生がいるか」と言いたくなってしまいます。
 電車の中で暇つぶしに読むには丁度良い長さ&話の軽さ。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 赤川次郎 toi8 新潮文庫 子子家庭

[小説]人質の朗読会

作者:小川洋子
レーベル:中公文庫


 誰にでも、物語がある。
 南米で誘拐され人質となった8名の日本人と、特殊部隊の任務で現場を盗聴する青年による8+1の朗読劇。

 話は淡々と語られ、人質事件そのものについてはプロローグで顛末が簡単に書かれるのみ。
 それなのに心を揺さぶられる、言葉にしがたい何かが秘められた作品でした。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 小川洋子 中公文庫 人質の朗読会

[アニメ] 凪のあすから

制作:P.A Works


 2013年10月~2014年03月の2クールにわたって放映されたアニメ、『凪のあすから』。
 つい先日、ようやく最終巻となるブルーレイ9巻まで観終わりました。

 ・・・・・・大好きだっ!!
 面白かった!、というよりは、大好きだっ!!の方が、この作品の感想として、自分の中ではしっくりきます。

 パッと見は日本のどこかにありそうな地方の漁村。
 しかしそこは、海の中でも陸の上でも人々が生活を営むちょっと不思議な世界。
 かつては交流のあった海の人たちと陸の人たちは、いつの間にかすれ違い、ぎこちない関係になっています。

 物語は、海の人として生まれた男女二人ずつの幼馴染み同士な中学二年生たちから始まり、その中の一人、ヒロインの向井戸まなかが陸の少年、木原紡に"釣り上げられた"瞬間から動き出します。

 舞台はちょっとしたファンタジーですが、描かれるのは主人公の少年・先島光や周囲の人間の成長と、「人を好きになること」。恋とか恋愛とか言ってしまうとちょっと別の何かになってしまう気がするので、あくまで「人を好きになること」。
 時折語られる海の伝説と共に、様々な人と人との想いが交錯するその展開は、ただの青春ドラマに留まらない澄んだ輝きを見せてくれました。
 特に後半、とある出来事から五年の月日が経過してからの2クール目は、毎回毎回目が離せませんでした。時が止まっていた者。流れてしまった者。ただでさえ複雑に絡み合う人間関係に「過ぎ去った時間のずれ」という要素が加わり、一層先が読めなくなった人間関係と展開にハラハラさせられ通しでした。
 そんな後半におけるヒロイン、美海の健気さといったらもう。光への届かない想いに傷ついたり、自分の中に眠っているかもしれない黒い気持ちに葛藤したり。それでも、自分ではない別の女の子のために懸命に頑張る光を側で支え続けるその姿には、ある種の神々しさすら感じました。

 同じP.A Works制作で2011年に放映されたアニメ『花咲くいろは』も大好きで、劇場版まで含めて迷うこと無くブルーレイに手を出してしまいましたが、この『凪のあすから』も同じくらい大好きです。

 素晴らしい作品を生み出して下さったスタッフの方々、登場人物の方々、お疲れ様でしたっ!! 最高でしたっ!!

テーマ: アニメ
ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ P.A_Works 凪のあすから

[ドキュメンタリー]河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙

著者:河北新報社
レーベル:文春文庫


 自らも被災しながら、地元紙としての姿勢を維持し、休刊することなく新聞を発行し続けた河北新報の記録。
 プロフェッショナルとは何か、ということの一端を垣間見せられた気がします。この本に関わった方々が伝えたかったこととは若干ずれているかもしれませんが、自分がまず感じたのはそれでした。困難を乗り越えるだけでは無く、次に繋げるために様々な振り返りを行っている点まで含めて、尊敬します。

 震災の日、自分が受けた被害といえば、電車運休により職場から四時間半かけて徒歩帰宅する羽目になったことと、床に落下した炊飯器の蓋が少し欠けた程度。それだけでも愚痴りまくりだったのですが、この本を通してみる被災地の姿は、当たり前ではありますが、そんなものとは完全に別次元のものでした。
 実際に「それを見た」方々が綴る記録の数々は、活字でありながら全国ニュースで流れたどの映像よりも迫ってくるものがあります。

テーマ: 最近読んだ本
ジャンル: 本・雑誌

タグ: 河北新報社 文春文庫 河北新報のいちばん長い日

[小説]吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる2

作者:野村美月
イラスト:竹岡美穂
レーベル:ファミ通文庫


 吸血鬼という人外の力と吸血衝動を抱え苦悩する少年が、一人の女性、そして演劇と出会い、一歩ずつ前に進んで行く物語、第二巻。今回も面白かった!!

 正式に演劇部に入部し、練習に励む主人公の詩也が巻き込まれたのはスキャンダル。
 内に揺らぎ続けるアイデンティティを抱える小悪魔少女、凪乃に翻弄され続ける詩也。どん底に近い所まで叩き落とされながらも、ヒロイン・綾音と本音をぶつけ合いデートまでしてお互いの気持ちを理解し合い、吹っ切れて復活~ラストの舞台大成功までの流れは心打たれるものがありました。
 海でのデート場面はこれでもかってくらいにイチャコラして、ディープなキスまでしているのに「爆発しろ!」という気にはならない謎の爽やかさ。これだけやられてしまっては、詩也のことが気になって仕方がない綾音の妹・理歌に関してはもう、詩也争奪戦線においては絶望的かもしれません。しかし、姉以上に詩也の秘密に近づくポジションにはなりそうな予感。次巻は詩也の吸血鬼としての側面にスポットが当たりそうなので、彼女の立ち回りにも期待大です!!

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

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[小説]男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。II ~Time to Play~(下)

作者:時雨沢恵一
イラスト:黒星紅白
レーベル:電撃文庫


 タイトルが終盤までの物語の全てを表しているシリーズ二巻目。
 上巻から引き続き、何故かヒロインに首を絞められている主人公が見る走馬燈(?)の形でお話は進んで行きます。

 「首締め」の真相は、主人公が自らの作品の登場人物、ミークが死ぬ展開を考えていることが明かされた時点で予想はつきましたが、その後の展開が素敵でした。斜め上の言動でヒロインをかばう主人公が実に男前!惚れてまうわ!
 
 後書きに書いてあったようなベタベタラブコメにならず本当に良かったと、今となっては思います。
 既に三巻が出ているようですが、今度は他の女の子と仲良くしてヒロインに首を絞められたりするのでしょうか。

 ・・・・・・で、作者お得意の銃はいつ出てくるのでしょう? ヒロインのお付きの人とか絶対持ってそうなのですが。

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[小説]男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。I ~Time to Play~(上)

作者:時雨沢恵一
イラスト:黒星紅白
レーベル:電撃文庫


 タイトル長っ!! このタイトルが、この小説の話のほぼ全てを表現しています。
 『キノの旅』『アリソン』シリーズ作者&絵師コンビの新シリーズ。

 そこに行き着くまでに何が起きたかを、走馬燈が見えちゃってる主人公と共に振り返っていくお話。
 作家志望とまではいかなくても、少しでも小説を書いてみたいと思ったことがある人なら「あ、なんかわかる」と思えるであろうことが結構あって、その辺はニヤニヤできたのですが、少なくともこの巻では山なしオチなしなので、やや退屈です。

 ・・・・・・で、銃はいつ出てくるのですか?

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[小説]冬の巨人

作者:古橋秀之
表紙絵:藤城陽
レーベル:富士見L文庫


 果てしなく続く冬の世界。
 人類は千年の時を歩き続ける「巨人」の背中で生活を営む・・・・・・。
 白く透き通った幻想的な世界観が素晴らしいです。

 しどろもどろな主人公の口調には少々苛立ちますが、周りの人物は簡潔な描写ながらも魅力的。
 終わりゆく世界とそこからの再生。サクッと読める、素敵なファンタジーでした。

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ジャンル: 小説・文学

タグ: 富士見L文庫 古橋秀之 藤城陽 冬の巨人

[小説]安達としまむら3

作者:入間人間
イラスト:のん
レーベル:電撃文庫


 学生生活や青春といったものに興味をもてない孤高の少女・・・・・・だったはずの安達さんが、同じ女の子なはずの授業サボり仲間、しまむらさんのことが気になって気になってしょうがなくて、悶々として、あらぬ妄想をして、時々実行にしちゃって、どんどんポンコツ化していく百合作品三冊目、です。

 安達さんの病のこじらせぶりはますます加速。安定のヘタレ攻め具合です。それを受け止めるしまむらも何だかんだ言って染められている様子。ニヤニヤが止まりません!!
 そんなある種のファンタジーである二人の進展が描かれる一方でクラスや学校が別になった旧友との微妙な距離感、関係性が妙にリアル。読んでいてちょっと胃が痛くなりました。

 このペースでいくと5巻あたりで一線越えそうな気がしてしまうのですがはてさて!?

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タグ: ライトノベル 電撃文庫 入間人間 のん 安達としまむら

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Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

<<惚れている人、グループ>>
(敬称略)
・司馬遼太郎
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・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!