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SF (15)
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[小説]吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる3

作者:野村美月
イラスト:竹岡美穂
レーベル:ファミ通文庫


 一度殺されかけ、吸血鬼として一命をとりとめることになってしまったバスケ大好き高校生・詩也。人外の者たちとの死闘に明け暮れることに・・・・・・はならず、ヒロイン・綾音との出会いから演劇の世界に足を踏み込み、そこで様々な経験を積み、一歩ずつ成長していく物語。第三巻です。

 今回のお題は「とりかえばや物語」。題名しか知らない作品ですが、それでも十分に楽しめました。
 「自分があの人ならば」。そんな想いが交錯するゲストたちとの交流。そこから浮かび上がる「永遠」というキーワード。詩也は、不老不死の体となってしまった自分と人との違い、ヒロイン・綾音との距離感に悩み、そして乗り越えていきます(一部あさっての方向に)。
 詩也が人としても演技者としてもどんどん成長しているのが伝わってきて、思わず応援したくなりました。彼を吸血鬼にした少女(?)・雫関連は話そのものはあまり進まなかったものの、意外と感情豊かな描写があったりして、演技を通して伝えられた詩也のメッセージを、彼女がどのように受け取ったのか、こちらの方面も先が気になります!
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ジャンル: 小説・文学

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[小説]親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰

作者:野村美月
イラスト:河下水希
レーベル:ダッシュエックス文庫


 タイトル通りに、主人公の弘凪君他、主要人物たちが罪の意識にのたうちまわる三角関係のお話。でも健全!そして綺麗なラスト! 実に良い青春物語でした。そして古典SFが読みたくなりました。

 ヒロインがあれだけ一途な想いを内に秘めておきながら、何故主人公の親友のアタックにOKを出したのか。その理由と思われる彼女の義理堅さと優しさが語られた後でもなお、いまいち納得がいかない部分があるのですが、それ以外は登場人物の一挙一動に胸がしめつけられました。

 登場人物があれだけ捻くれた面倒くさい思考・言動をするのに最後はキラキラした余韻を残しつつまとめてくれる。この野村美月先生の二面性(?)には相変わらず痺れます。

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[小説]最も危険な場所(下)

作者:スティーヴン・ハンター
レーベル:扶桑社ミステリー


 上巻の重苦しさとはうってかわり、一部の囚人の協力で辛くも刑務所を脱走したアールと愉快な仲間達による、胸のすくリベンジマッチが開幕します!
 もう悪党共を千切っては投げ、千切っては投げ!!

 その一方でサムは独自に調査を続け、爆殺されそうになりながらも真相に近づき、ティーブズの、そしてサムに依頼を持ちかけた男の、過去と秘密が明らかになっていきます!

 男達の暑苦しく血生臭く、言葉ではなく銃と背中で語り合うその生き様にはしびれるものがありました。

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[小説]最も危険な場所(上)

作者:スティーヴン・ハンター
レーベル:扶桑社ミステリー


 黒人差別が未だ根強く残る朝鮮戦争前後のアメリカ。その中でも更に差別が激しい南部。

 その南部の中でも特に黒人達に恐れられている街・ティーブズで姿を消した一人の黒人の消息を調べるため、弁護士のサムは陸の孤島と化しているその地を訪ねます。その地で差別意識と非人道的な研究が複雑に絡み合った暗部が、サムを、そして彼を助けるためにやって来たサムの盟友でありこの物語の主人公・アールに牙をむきます。

 中盤の手に汗握る逃走劇はいつものスワガーシリーズ、といった趣でしたが、終盤、捕らえられたアールにひたすら手を変え品を変え加えられる拷問と、希望の欠片もない陰惨な有色人種用刑務所の姿に、今までにない重苦しさがのしかかってくるのを感じました。

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[小説]ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師な件6

作者:野村美月
イラスト:karory
レーベル:ファミ通文庫


 落ちこぼれな少年が、天才少女と呼び声の高い姉の身代わりとして女装して異国のお姫様たちの家庭教師をやる羽目になる、ドタバタファンタジー六巻目。
 ついについに、女装バレ、そして失踪した姉との再会、という大イベントが。異国・ロマンシアで物語が大きく動き出します。

 主人公でヘタレな女装少年のシャール、その彼を女の子と誤解してアタックを続けるナルシスト騎士のギルマー。この二人がこれまでとは大きく違う、芯の強い、心優しく面倒見が良い、という意外な一面を見せてくれます。1巻の頃を思い出すと、彼らの精神的な成長ぶりに涙がちょちょぎれてきました。その他の登場人物もシャールなどとの交流を通して確実に変化している様子が見てとることができ、読み応えがありました。
 シャールを女と勘違いしている組のうち、男性陣には、それぞれパートナーができそうな気配で一安心。きっと想い人が男だと知っても、心の傷はそこまで深くはならないことでしょう。とすると、お留守番だったもう一人の女性の方は女装バレによりどういうリアクションをとることになるのか、非常に気になります!

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[歴史]永遠のローマ

著者:弓削達
レーベル:講談社学術文庫


 "ローマ"とは何だったのか? 当時を生きた人々が残した文書などを元に、ローマがもつ光と闇を考察する一冊。

 読みやすさや面白さで言えば塩野七生に軍配があがりますが、発展した時代も繁栄した時代も衰亡してゆく時代も平等にその二面性を評価する姿勢は非常に興味深いものがありました。
 一口に繁栄といっても、それは数多くの周辺民族の服従と犠牲の上に成り立ち、豊かさからくる怠惰や性の乱れといった影を背負っている一方、滅亡してもなお今日に至るまで届く、ただの文明に留まらないある種の輝きを放ち続ける。
 その業の深さには、ただただ唸るしかありません。

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[小説]アルジャン・カレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~<下>

作者:野村美月
イラスト:マニャ子
レーベル:ファミ通文庫


 面白かった!

 マリー・アントワネットな嗜好とタレーランの精神を併せ持つ若き女王・ロクサーヌと、それを支える元凄腕兵士にして伝説級菓子職人な青年・アルジャンによる架空物語。モチーフはフランス革命~ナポレオン時代のフランスのようですが、そのアレンジ具合が秀逸!

 突如訪れた、戦乱の危機。ロクサーヌが統治する国・フロリアは再び戦火に蹂躙され周辺国家に食い荒らされるのか?
 アルジャン作成の芸術的な菓子で間合いを計り、ロクサーヌの交渉力で会議をあるべき方向へと導いていく。二人は正に手に手をとるようにして一触即発の極めて困難な首脳会談の場に挑みます。

 周辺人物を掘り下げる前半、息詰まる外交戦となる後半、そして知恵と勇気とお菓子による逆転劇~登場人物その後の余韻まで、ロマンスあり政治劇ありコメディありの、素晴らしい娯楽作品でした!

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[小説]やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10

作者:渡航
イラスト:ぽんかん⑧
レーベル:ガガガ文庫


 青春を皮肉って皮肉って皮肉って、ちょっとだけ賛歌するラブコメディ。ついに二桁、第10巻です。

 今回と中心となるのは顔よし学力よし運動良し性格よし(?)、みんなの期待に応え続ける人気者、葉山という男。そしてその裏ではヒロイン・雪ノ下絡みの下準備も進行中の気配が。
 葉山に想いを寄せる根は乙女な女王様系ギャル・三浦からの依頼をきっかけに、八幡たち奉仕部の面々はまたも動き出します。ほんとこの人たち、働き者。
 一巻ではほぼ悪役扱いだった三浦がもう乙女過ぎて乙女過ぎて。とても一巻でテニス対決をしたときの彼女と同一人物とは思えません。彼女だけではなく、八幡も雪ノ下も気付けば随分と丸くなったもんだと、その成長ぶりにしみじみとしてしまいました。

 作中の季節は高校二年の冬、進路希望ネタを通じて何となくお別れが近づいている予感がします。
 新年度を迎えるくらいで終わってしまいそうで恐いですがはてさて!?

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タグ: ライトノベル ガガガ文庫 渡航 ぽんかん⑧ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

[映画]楽園追放 - Expelled from Paradise -

監督:水島精二
制作:グラフィニカ


 面白かった!!
 シリーズものでも原作付きでもない、完全新作の劇場アニメです。

 近未来。人類の多くは地球と人としての肉体を捨て、地球付近の宇宙に浮かぶ舟、ディーヴァで精神を電子化して生活(?)している世界のお話。
 そのディーヴァに厳重なセキュリティを突破して侵入を繰り返す謎の存在。アクセスは地球上から。
 主人公のアンジェラがその捜査のため、荒廃した地球に降り立つところから、物語は始まります。

 極度の合理主義・成果主義であるディーヴァで育ち、功名心の塊のようだったアンジェラが、地球側のエージェントで相棒であるディンゴに振り回されながら影響を受け、少しずつ価値観が変わっていく様子の描かれ方が実に丁寧。
 侵入者の正体が判明し、その後状況が一変してからの怒濤のバトルはCGの本領発揮と言わんばかりの凄まじい超スピードとカメラワークの連続。圧倒されました。

 そして全てが終わってからのラストのお別れ。
 それまでの全てを失う代わりに自由と大切な何かを手に入れたアンジェラ。その隣に立つディンゴ。

 想像の斜め上をいくような突飛な展開は特になく、王道と言えば王道かもしれないのですが、EDテーマ後の余韻まで含めて観に来て良かったと思えるクオリティ!
 映画館で観ることができて本当に良かったと思います。

 映画って、本当にいいですね!

テーマ: アニメ
ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 映画 アニメ 楽園追放

[小説]オツベルと笑う水曜日

作者:成田良悟
表紙絵:ヤスダスズヒト
レーベル:メディアワークス文庫


 ゴシップ雑誌編集部の女帝と新人記者。美女と野獣(紳士)コンビが、自らをも餌にして、とある殺人事件の裏側に潜む闇を追う。
 作者の他作品と世界を共有しているようですが、全く知らなくても楽しめます。
 色んな人物が思い思いに動き回るうちに、次第に一点に収束していく展開とテンポの良さ、そして極悪なのにどこか憎めない悪者達。この作者様ならでは、という気がします。

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[小説]隣人は真夜中にピアノを弾く

作者:陸凡鳥
イラスト:巌本英利
レーベル:ガガガ文庫


 ラノベらしからぬクールでハードな展開が魅力な意欲作?
 "悪魔"が殺害されたとある街を舞台に、悪魔を利用する者、追う者、翻弄される者、様々な悲哀が交錯します。
 圧倒的な生命力、身体能力をもちながら、弱点や縛りも多い悪魔たちが見せる、葛藤と生き様、そして奇妙な信頼関係。
 素敵です。

 萌えラブコメや異世界ものに食傷気味になってきた方にオススメ。

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koyak

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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