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[小説]ハバナの男たち(上)

作者:スティーブン・ハンター
レーベル:扶桑社ミステリ文庫


 革命前のキューバを舞台に、アメリカの政府とギャング、ソ連などなどの勢力が若き日のカステロを巡って、表に裏に小競り合い。無関係なはずなのにあれよあれよと主人公が厄介事に巻き込まれるのは最早様式美です。

 敵対する相手は捕まえて殴り、切り刻み、風穴をあける。あり得ないほどに残酷で血生臭くはあるのですが、今回の登場人物はいつになく主義・言動がコミカルなところがあり、何故か憎めません。いや、現実に自分や周りがやられたらシャレにならないことばかりなのですが。

 これまでのシリーズと違い、カストロ、ヘミングウェイと、実在の人物が登場していますが、どちらもレジェンド扱いではなく、残念な要素盛り沢山な人間として書かれているあたりが印象的。下巻ではどのように料理されるのか、楽しみです。
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テーマ: 読書感想文
ジャンル: 小説・文学

タグ: スティーブン・ハンター 扶桑社ミステリー文庫 ハバナの男たち

[小説]上杉謙信

作者:吉川英治
レーベル:青空文庫


 数度行われた川中島の戦いのうち、最も激戦だったと言われる第四次合戦を主に謙信サイドから描く作品。
 短めの物語の中に、戦国の世を生きる男たちの雑多な価値観、信義、野望、生き様が凝縮されています。ザ・男の世界です。

 個人的には川中島の戦い(少なくともこの第四次)は武田家の勝ちである、と思っています。
 攻め入ったのは謙信であり、武田本体を壊滅直前まで追いつめたとはいえ、結局目的を果たすこともなくひきあげたわけですから。 でも最終的には戦国時代をどうにか生き残った上杉家の大勝利というあたりには、武田家がこの戦いで被った間接的なダメージの大きさを物語っている気がします。

 軍記物を読み上げているような気分になる古めかしくも小気味良い文体に、逆に新鮮味を感じるお話でした。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 吉川英治 歴史 青空文庫 上杉謙信

[その他]なぜ人と組織は変われないのか

著者:ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー
邦訳:池村千秋


 海の向こうの方々は、主張に沿った実例をこれでもかこれでもかと延々挙げ続けるのがホント大好きだよな、とゲンナリする部分もありましたが、タイトルにもある「なぜ?」の部分は興味深かったです。
 変わりたい、必要だと本気で思っていても行動に移せない裏の要因。向き合うのは大変そうですが、必要なことですね。・・・なんかループしそうな話ですが。

テーマ: 読んだ本。
ジャンル: 本・雑誌

[小説]知らない映画のサントラを聴く

作者:竹宮ゆゆこ
表紙絵:ふゆの春秋
レーベル:新潮文庫NEX


 心にちょっとした傷をもつ無職干物女、完璧超人な親友、その親友の元カレ、色々あって前向きに生きていく。

 個人的には大嫌いな素材なのですが、竹宮ゆゆこ先生の筆にかかればあら不思議。鬱陶しい自虐すらも軽妙で心地良い、良い意味でお馬鹿さ溢れる物語となります。

 唐突な死を迎えた主人公の親友・朝野。遺されたのは数々の思い出と一枚の写真。死の原因は最後まで明かされず。主人公と朝野の元カレがお互いに朝野の欠片を見いだし、贖罪の意識を抱えながらドタバタしつつも近づいていく様子は、残念系男女というコミカルな要素でオブラートに包んでいてもなお重いものがありました。
 軽いけど重い、素敵な青春小説。

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タグ: 竹宮ゆゆこ ふゆの春秋 新潮文庫NEX 知らない映画のサントラを聴く

[エッセイ]街道を行く3 陸奥のみち、肥薩のみち他

著者:司馬遼太郎
レーベル:朝日文芸文庫


 司馬遼太郎が日本・世界各地の街道をまわりながら、その地における歴史を、現代の情景を交えてつらつらと書き連ねるエッセイ、第三巻。今度の街道は南部、肥後、薩摩そして著者が暮らす河内のみちです。
 大きく離れたこれらの地域における、それぞれの独特な人情・歴史の対比が面白い。
 特に興味深かったのは戦国、幕末、明治と、あれだけ輝きを放った薩摩隼人の気風が現代の鹿児島からは殆ど失われてしまっていること、その遠因は薩摩自身の体制も関わっているのではなないか、という考察。ある種の歴史の皮肉を感じます。

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ジャンル: 本・雑誌

タグ: 司馬遼太郎 朝日文芸文庫 街道を行く

[小説]とある飛空士への誓約7

作者:犬村小六
イラスト:森沢晴行
レーベル:ガガガ文庫


 国家や世界情勢に翻弄されながらも、交わした誓いを胸に歩き続ける少年少女たちの恋と友情と空戦の物語、第七巻。いよいよ最終章です。
 事態は更に大きく転換し、ウラノスvsその他の構図に。主要人物たちも内部、外部の違いはあれど、ウラノスという国家と対峙するという意味では目的を同じになりつつあります。
 空戦場面は戦力差の違いがあるとはいえ若干食傷気味になってきましたが、劇中の世界情勢、登場人物たちの進む道、恋愛模様にはまだまだ目が離せません。
 終盤には『恋歌』主人公も本格参戦し、盛り上がって参りました。『追憶』メンバーもそろそろ出てきて欲しい。欲を言えば『夜想曲』メンバーも(主人公はもうお亡くなりになりましたが。。。)!!

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タグ: ライトノベル ガガガ文庫 犬村小六 森沢晴行 とある飛空士への誓約

[小説]なにかのご縁 ~ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る~

作者:野崎まど
表紙絵:戸部淑
レーベル:メディアワークス文庫


 ひょんなことから、人と人との「ご縁」を司り人語を解する謎の兎と出会ったお人好しな大学生・ゆかり。
 その影響で「ご縁」が見えてしまう能力を手に入れた彼は、周囲の様々な「ご縁」に巻き込まれていきます。

 主人公がいい奴過ぎてちょっと不憫になってきますが、メディアワークス文庫らしい青春(後期)イベントの数々と作者様らしい人をくったようなジョークと、ほのぼの楽しませていただきました。

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[小説]秀長さん

作者:鞍馬良
出版:文芸社


 豊臣秀吉を影で支えた弟、秀長の一生。
 「羽柴秀長」でも「豊臣秀長」でもなく、「秀長さん」としているタイトルに惹かれて読んでみました。
 ただ正直、小説を読んでいるというより飲み屋で歴史好きなオジサンの歴史蘊蓄を延々聞かされている気分になってしまいました。参考"資料"に小説や雑誌がずらりと並んでいたりしたのにもゲンナリします。
 紹介されているのはどれも素晴らしい作品だと思いますが、私も大好きですが、それを"資料"と言うのは如何なものかと。

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koyak

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得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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