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[小説]ゴールデンスランバー

作者:伊坂幸太郞
レーベル:新潮文庫


 面白かった! 

 現代日本でまさかの白昼堂々首相暗殺!?
 何故かその容疑者に仕立て上げられた主人公は、どうにか冤罪を晴らすために仙台中を逃げ回ることに!

 一国の首相暗殺&冤罪という事態の大きさの割にいまいち重みのない登場人物の言動、リアルタイムな雰囲気を出すためなのかなと思いますが、細かく挟まれる回想と場面&視点転換など、やや苦手な要素も色々あったのですが、「でもそんなの関係ねえ!」とページをめくらせる異様な吸引力がありました。

 何だかよくわからないまま何だかよくわからない事態にまきこまれる得たいの知れない雰囲気は全体的なノリが軽いだけに余計に伝わってきましたし、主人公の友人知人が元気玉のように少しずつ手を貸して主人公の逃走を助けるのも変に我が身を犠牲にされるよりも熱かったです。

 素晴らしいエンターテイメント作品でした!
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タグ: 伊坂幸太郞 新潮文庫 ゴールデンスランバー サスペンス

[小説]ベイジン(下)

作者:真山仁
レーベル:幻冬舎文庫


 次から次へと降り注ぐ数々の問題を乗り越え、中国の大連で建設が始まった世界最大の原発はいよいよ稼働開始の段階に。
 しかし、やはり最後の最後になってもまだ、日中の価値観の違いによるささいなトラブルの積み重ねがメルトダウンの可能性も含めた取り返しのつかない事態に発展していきます。

 上巻が日中の文化の違い、裏で蠢く権力争い、主要人物の背景の掘り下げ、とじっくり丁寧にページを割いていたのに比べ、下巻は何らかの圧力を勘ぐってしまうくらいに駆け足な上に、絶望的な状況を主人公たちはどう打開するのか!? と緊迫度合いが最高潮に達したところで『俺たちの戦いはこれからだ!』エンドを迎えるという、色々な意味で驚きの結末でした。
 日中問題+原発建設という、テーマはそう簡単に答えを出していいものではないと思いますが、小説という世界の中でくらいはサクッとケリをつけてくれても良かったんじゃないかなと思います。
 この作品のバッドエンドルートが現実の福島で再現されてしまっているあたり、何ともいえない皮肉を感じます。

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ジャンル: 小説・文学

タグ: 真山仁 幻冬舎文庫 ベイジン

[小説]ベイジン(上)

作者:真山仁
レーベル:幻冬舎文庫


 中国で、しかも北京オリンピック開催までにという期限付きで、更に世界最大の「原発」を建設する。巡り巡って絶望的なまでに困難なミッションを引き受けることになった二人の主人公(一応、"三人目"の映画監督もいますが)。
 癒着だらけ汚職まみれの地元有力者と傘下企業、無きに等しいモラル。汚職摘発と熾烈な権力争いを背景に、それぞれの思惑で彼らは問題を一つ一つ乗り越えていきます。クールに熱い男どもの物語です!

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タグ: 真山仁 幻冬舎文庫 ベイジン

[小説]こころ

作者:夏目漱石
レーベル:青空文庫


 明治という時代の空気を象徴する作品と聞いて、読んでみました。
 時代は明治末期。大学卒業を控えたまだ若い「私」と、明治初頭生まれと思われる生粋の明治人である「先生(意識の高いニート)」&「私」の老いた父親とのやり取り、そして後半半分を占める「先生」の遺書を通じて、理想・現実・それらはお構いなしに舞い込んでくる色恋の悩みが生々しく語られます。
 登場人物の大半があまり生活には不自由しない立場なだけに、より純粋に人のもつ苦悩や業が浮き彫りにされているように思えます。
 その一方で、若い「私」と「先生」「父」の年配組がお互いに感じている価値観の違いや言動が、現代と殆ど変わることがありません。重い物語なのに、そこだけは小さく笑いがもれてしまいました。

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タグ: 夏目漱石 青空文庫 こころ

[小説]眠れる美女

作者:川端康成
レーベル:新潮文庫


 川端康成大先生の神懸かった変態的センスが輝く短編集。
 読み始めた瞬間から「け、憲兵さんこちらです!」と叫びたくなりました。

 「本当にド変態だから!オススメ!」と同僚に勧められて読んでみたら本当の本当にド変態な作品で唖然としました。
 男としての機能を失っている老人にのみ許された愉悦。このプレイは常人には絶対に思いつけません。それなのに解説通り命とは何ぞや? 性とは何ぞや? なんてことを考えさせられ惹かれてしまうあたりは、さすが文豪の作品というべきでしょうか。
 後半に収録されている「片腕」「散りぬるを」では変態に加えて猟奇的な要素まで加わります。

 作者様、頭おかしいです(褒め言葉)。

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タグ: 川端康成 新潮文庫 文学 眠れる美女

[新書]折れない自信をつくるシンプルな習慣

著者:心屋仁之助
レーベル:朝日新書


 タイトル通り、すぐに折れたりしない自信をつけるにはどうすればいいか? について著者様の考えが書かれている一冊。 こういう本で「(笑)」とか使われると非常に萎えるのですが、書かれていることは参考になる気がしなくもない・・・・・・です。
 自信をつけるというと、大抵は「小さな成功を積み重ねる」に行き着くと思いますが、まずは"今"の自分を認め、ポジティブに受け入れることが大事、というあたりは実践できるかは別として、ちょっとだけ新鮮でした。

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[歴史]明治天皇という人

著者:松本健一
レーベル:新潮文庫


 「明治天皇の声がきこえない」。そんな思いから書かれたという一冊。お飾りでも神格化されてもいない、一個人としての明治天皇、という視点から明治という時代を垣間見ることができます。
 割と直情的でありながら自律心に富み、自分が求められている役割を見極め、こなしていく姿に、天皇という立場の難しさが現れているように見えました。
 君主、独裁者、飾りもの、神様、国家というシステムの一機関、象徴。人や時代によって大きく異なる、天皇という存在に求めるもの。と一人間としての天皇。そしてそれを取り巻く周囲の人々の思惑と世論の移り変わり。小説や伝記、教科書などとはまた違った形で明治時代を感じられた気がします。

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koyak

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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・「ヒカルが地球にいた頃」
・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
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