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[新書]人類と建築の歴史

著者:藤森照信
レーベル:筑摩eBooks


 タイトルは嘘をついているわけではない。・・・のですが、建築歴史、と言いつつページの大半は縄文以前の建造物の解説に割かれており、中世以降は以下略と言わんばかりの勢いで片付けられています。
 短く、読みやすくはあるのですが、中途半端にくだけた話し言葉の多用や筆者の推測・想像で埋めている箇所の割合が多く(資料が限られている時代なので仕方がないとは思いますが)、悪い意味での軽さの方が目立ってしまっているように思えました。
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ジャンル: 小説・文学

タグ: 藤森照信 筑摩eBooks 歴史 建築

[小説]とある飛空士への誓約8

作者:犬村小六
イラスト:森沢晴行
レーベル:ガガガ文庫


 戦争が続く架空世界で、空を駆ける少年少女たちの青春をえがくシリーズ8巻目。
 シリーズ主要人物の生き残りが続々と集まり、クライマックス間近であることを感じさせてくれます。

 そして本作のメインである「エリアドールの七人」のうち4人が所属する秋津、ウラノス、セントヴォルドサイドでは大きな動きが! 盛り上がってまいりました!! もう表紙の二人がヒーロー・ヒロインでいいんじゃないかな!? という気がしてきます。
 その中でもMVPだったのがバルタザール。最初は超有能だけどプライドが高くて他人を蹴落として成り上がることしか考えていなかった彼が、ここまで他人を、世界のことを考え、プライドの高さはそのままに毅然と歩を進める男になるとは!!

 最終巻になるという次巻がもう、楽しみで楽しみでなりません!!

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タグ: ライトノベル ガガガ文庫 犬村小六 森沢晴行 とある飛空士への誓約

[小説]リカーシブル

作者:米澤穂信
レーベル:新潮文庫


 とある家庭事情により、母と弟と共に寂れつつある町へと引っ越してきた中学生・ハルカ。
 教室内の空気を無難に読みつつリンカという友人もでき、どうにかやっていけそうと思えた矢先、町にまつわる不穏な伝承や身勝手な大人達の思惑が彼女とその弟の上に暗い影をおとします。町の秘密とは一体何か!? ・・・なミステリです。

  ジャンルとしてはミステリのようなのですが、地域と学校のムラ社会的不気味さと子供たちの無力さの印象が圧倒的に強く、読んでいていたたまれない気持ちになる作品でした。自分の中では三分の一ほどホラー。
 町内に伝わる怪しい伝承と主人公・ハルカの弟の不可思議な言葉。それらの事象自体がある種のミスリードになっている仕掛けはお見事!

 ミステリらしく、謎の真相はちゃんと明らかになるものの現実的な状況としては彼女たちの境遇は不安要素だらけなままで物語は終わるですが、早熟で頭の回転が早い主人公と、精神的な成長の兆しが僅かながら見えるその弟なら、何とか生き抜いていけると信じたいものです。

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タグ: 米澤穂信 新潮文庫 ミステリ リカーシブル

[小説]バイバイ、ブラックバード

作者:伊坂幸太郞
レーベル:双葉文庫


 五股をかけている上に借金を背負ってどこかに連行される羽目になった、という端から見てどうしようもない三十男が、彼女さんたちに一人一人さよならしてまわるお話。
 邪気がなくて不思議と憎めない主人公のキャラクターと、行動を共にする大女の迫力が印象的。
 恋とも友情とも信頼とも違う、二人の関係性の変化が魅力的でした。

 彼らのその後は結局どうなったのか、語られないまま物語は終わりを迎えますが、それはきっと重要ではないのでしょう。
 別れた女性達と、恐ろしい外見をしている上に傍若無人な大女・繭美が最後に見せる言動が、色々物語っている気がします。

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[小説]青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない

作者:鴨志田一
イラスト:溝口ケージ
レーベル:電撃文庫


 青春の深い悩みと、それに伴い突如発生する超常現象。それらに振り回される立ち尽くすヒロイン達を、主人公の咲太が周囲の力を借りつつお助けしていくシリーズ第四巻。
 今度のヒロインはメインヒロインな先輩の異母妹な売り出し中アイドル。超優秀な姉の背中を追い掛けつつ潰れそうになっている彼女の心を、何だかんだ言いつつ咲太は解きほぐしていきます。
 主人公があまりにもブレなさ過ぎて、そろそろ格好いいを通り越して機械じみた印象を受けるレベルに達しつつある気がします。次巻ではもう少しうろたえる彼を見てみたい!

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[小説]日日平安

作者:山本周五郎
レーベル:新潮文庫


 なんとなく暗くて苦手、という印象があって、山本周五郎作品は敬遠していたのですが、10年ぶりくらいに読んでみると、苦しい生活や境遇の中にも時には強かに、時には懸命に生きる登場人物達の姿にグッとくるものがありました。
 特に表題作『日日平安』は状況は緊迫しているのにどこかノンビリとした滑稽さと人間臭さが漂っており、好みのお話でした。
 氏の他の作品も読んでみたくなる、素敵な短編集です。

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[小説]それから

作者:夏目漱石
レーベル:青空文庫


 そういえば「こころ」の"先生"も実質ニートだったなあ、と思い出しつつ読了。漱石先生はニートがお好き?

 時は明治末期。30歳になって働きもせず、実家にせびった金で悠々自適に高等遊民生活を送る主人公・代助のもとを、親友の平岡が訪ねてくるところから、物語は始まります。
 代助のどうしようもないスネかじりな甘ったれたニート根性には終盤までずっとイライラさせられてしまいますが、それを脇に置いて読んでみると、日露戦争後の背伸びに背伸びを重ねる日本の情景と共に浮かび上がってくるのは、親友と、その妻で主人公とは昔なじみな女性とののっぴきならない三角関係。なにやら現代にも通じるものがあります。
 いざという時にたじろいでしまう、男の弱さ。ままならないものです。
 

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Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

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・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!