作者:
野村美月イラスト:
竹岡美穂レーベル:
ファミ通文庫
吸血鬼という人外の力と吸血衝動を抱え苦悩する少年が、一人の女性、そして演劇と出会い、一歩ずつ前に進んで行く物語、第二巻。今回も面白かった!!
正式に演劇部に入部し、練習に励む主人公の詩也が巻き込まれたのはスキャンダル。
内に揺らぎ続けるアイデンティティを抱える小悪魔少女、凪乃に翻弄され続ける詩也。どん底に近い所まで叩き落とされながらも、ヒロイン・綾音と本音をぶつけ合いデートまでしてお互いの気持ちを理解し合い、吹っ切れて復活~ラストの舞台大成功までの流れは心打たれるものがありました。
海でのデート場面はこれでもかってくらいにイチャコラして、ディープなキスまでしているのに「爆発しろ!」という気にはならない謎の爽やかさ。これだけやられてしまっては、詩也のことが気になって仕方がない綾音の妹・理歌に関してはもう、詩也争奪戦線においては絶望的かもしれません。しかし、姉以上に詩也の秘密に近づくポジションにはなりそうな予感。次巻は詩也の吸血鬼としての側面にスポットが当たりそうなので、彼女の立ち回りにも期待大です!!
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テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学
タグ: ライトノベル ファミ通文庫 野村美月 竹岡美穂 吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる