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[小説]夏への扉

作者:ロバート・A・ハインライン
訳者:福島正美
レーベル:ハヤカワ文庫SF


 主人公・ダンの愛猫・ピートは、冬になると家中の扉を一つ一つ開けようとする。夏への扉を探し求めるかのように。

 ディックやギブスンの後に読んだせいか、その世界観の"優しさ"にまず驚きました。技術の進歩が人々の幸せに直結しているあたりが特に。冷凍睡眠や過去へのタイムスリップなど、SFな要素はありますが、全体的な雰囲気はどことなく牧歌的。主人公が飼っている猫がいい味を出しています。
 ヒロイン(?)的な存在として、リッキィという少女が登場しますが、彼女とダンの関係性を読んでいると、本書が書かれる千年ほども前に、若紫というキャラクターを生み出した紫式部は、やはり天才なのかもしれない、とちょっと思いました。

 色々と下調べをしつつ、最後には思い切って飛び込んでいく主人公の技術者的行動力には、技術的な職業に就いている者として、憧れを感じます。
 散々騙されたり行き違いがあったりしても、「それでも人を信じなければ、結局何もできないではないか」と開き直るくだりで、人間としても憧れを感じます。

 ほんわかした読後感が残る、素敵なSF作品でした。
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テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ロバート・A・ハインライン ハヤカワ文庫SF 福島正美 SF

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