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[小説]ベイジン(下)

作者:真山仁
レーベル:幻冬舎文庫


 次から次へと降り注ぐ数々の問題を乗り越え、中国の大連で建設が始まった世界最大の原発はいよいよ稼働開始の段階に。
 しかし、やはり最後の最後になってもまだ、日中の価値観の違いによるささいなトラブルの積み重ねがメルトダウンの可能性も含めた取り返しのつかない事態に発展していきます。

 上巻が日中の文化の違い、裏で蠢く権力争い、主要人物の背景の掘り下げ、とじっくり丁寧にページを割いていたのに比べ、下巻は何らかの圧力を勘ぐってしまうくらいに駆け足な上に、絶望的な状況を主人公たちはどう打開するのか!? と緊迫度合いが最高潮に達したところで『俺たちの戦いはこれからだ!』エンドを迎えるという、色々な意味で驚きの結末でした。
 日中問題+原発建設という、テーマはそう簡単に答えを出していいものではないと思いますが、小説という世界の中でくらいはサクッとケリをつけてくれても良かったんじゃないかなと思います。
 この作品のバッドエンドルートが現実の福島で再現されてしまっているあたり、何ともいえない皮肉を感じます。
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テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 真山仁 幻冬舎文庫 ベイジン

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