[小説]とらドラ9!
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あれは、逢坂大河。
同じクラス。偶然の隣人。人呼んで手乗りタイガー。
わがまま。横暴。傍若無人。金持ちお嬢。
捨てられ子。ドジ。適当。おおざっぱ。
でも繊細。壊れやすくて、扱い注意。
行方知れずの紙飛行機みたいに孤独。
あれが、逢坂大河。
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前の巻でそれぞれの登場人物の本音が見えてきた上に
「手乗りタイガー」と周囲から恐れられている少女、逢坂大河の
まさかの本音を偶然に聞いてしまった主人公、高須竜児は
聞かなかったことにしようと必死に自身に言い聞かせるも
やっぱりこれまでのようには接することができず…、
というこれまでの本シリーズらしからぬ
もどかしいノリでスタートします。
いつもと変わらぬおバカなノリながらも
何だかんだ言いつつ前へ進んでいるように見える友人たち。
自分の将来。
大河の未来。
ズレが大きくなってきた自分と親の望むもの。
受験、卒業が近づく中、
これまでは表面化していなかった様々な悩み、問題が
竜児を襲います。
作者の前シリーズ「わたしたちの田村くん」なら
もうEDが見え始めるような勢いで
次々と各キャラどうしで伏線の回収と
気持ちの決着がついていき、もうこのまま最終巻になったとしても
つい納得してしまいそうな急展開目白押しでした。
そして、そして、ラスト5ページ。
前巻のラストですら大したことがないように思える
「え…この作品って実はk○yの次回作?」
と逃避したくなるような衝撃のラスト。
9巻もシリーズを重ねてきてやっとかよ!
と叫びたくなるようにゆっくりと、
二人が互いに歩み寄りかけた矢先なだけに、
10巻ではどうなるのか。とても心配です。
先が読みたい!でも読みたくない!!
あとがきの方は相変わらずの自嘲的な作者の近況報告
(これもこの方の作品の魅力の一つのような気もしますが)
に終始しており、今後の展開には特に触れられていませんでしたが
もういつ最終巻になってもおかしくない状態です…。