最新記事
カテゴリ
SF (15)
FC2カウンター
RSSリンクの表示

[小説]それからの三国志

著者:内田重久
レーベル:文芸社


孔明死後の三国志・・・について書かれた
半小説半歴史解説、といった風味の一冊です。

とりあえず、五丈原以降のネタだけで本を一冊(しかも結構分厚い!)
書ききった筆者の熱意に感動。

あとがきで語られているように、
「三国志」やその周辺の時代を専門に研究なさっている方や、
正史や演義のみならず、周辺の書籍まであたるくらいに
深い見識をもつ方々からしてみれば、もしかすると
不備や筆者の感情が入り過ぎな部分もあるかもしれません。
しかし、小説やテレビ番組、ゲームなどの題材としてもスルーされがちな、
孔明死後~晋の統一までの流れを
大変わかりやすく補完してくれているのは確かだと思います。

補完してくれている内容について、特に下記の点については非情に新鮮でした。
・蜀という国を
 「清廉潔白&負担平等過ぎて逆に辛くても文句を言うに言えない防衛型軍国主義」国家
 としてとらえている点

・各国の君主が二代目、三代目になったあたりから
 カリスマ君主+英雄豪傑によるフリーダムな統治から
 貴族による官僚主義へと推移している(主に魏と呉)点
 (そのことを知って愕然とした時の姜維の独白は印象的でした)

・呉が何故、蜀の出兵要請に消極的なことが多かったかについて
 当時の地理・経済の視点から考証している点

・劉禅の降伏~姜維らの死亡までの一連の混乱の描写に
 結構なページを割いている点

小説やゲーム、漫画などで三国志に興味をもった方や
正史を読もうとして挫折した方(私もその類です)
に是非是非オススメしたい一冊!!
スポンサーサイト

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 内田重久 文芸社 それからの三国志

コメント

非公開コメント

検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

koyak

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

<<惚れている人、グループ>>
(敬称略)
・司馬遼太郎
・米澤穂信
・野村美月
・浜渦正志
・大嶋啓之
・光田康典
・新居昭乃
・kukui

<<惚れている作品>>
・燃えよ剣
・「ウィザーズ・ブレイン」
・「"文学少女"」
・「ヒカルが地球にいた頃」
・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!