作者:あきひろ、花火
掲載:電撃文庫MAGAZINE vol.12 2010年3月号
電撃文庫MAGAZINE vol.12の「電撃STEPUP NOVELIST」
というコーナーに「ささやかすぎる贈り物」というお題で
思いつくお話として投稿された中の最優秀作品です。
受賞した二作品のうち、最初に掲載されている
あきひろさんver.の「ささやかすぎる贈り物」は
一言で言うと「巧い!!」。
親の心子知らず、子の心親知らず、な回想が淡々と続いたかと
思わせておいて不意打ちのように
ホロリとくる結末がやって来ます。
「いい話だっ!!」と叫ばずにはいられませんでした。
もう一つの最優秀作品は花火さん、という方が書いたもの。
古典的少女漫画のような、ちょっと退屈にも思えてしまう
失恋話が中盤過ぎまで続いたかと思いきや…
…そういうオチかよっ!!
と突っ込まずにはいられない、それまでの甘ったるい空気を
思い切りブチ壊してくれる驚きのどんでん返しが
待ち受けていました。
単に私がだまされやすいタイプなだけかもしれませんが、
両作品ともわずか2000文字という制約の中で
いい意味で読者を騙し、
最後に小気味よく引っくり返してくれた
その文章力に、思わず拍手を贈りたくなりました。
これまでこのコーナーは電撃文庫MAGAZINEを購入しても
読み飛ばしていることが多かったのですが、
正式に本として出版されている以外の中にも、
面白い小説はまだまだ沢山存在するようです!!
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テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学
タグ: ライトノベル 電撃文庫 ショートショート 電撃文庫MAGAZINE