最新記事
カテゴリ
SF (15)
FC2カウンター
RSSリンクの表示

[小説]"本の姫"は謳う1

作者:多崎礼
イラスト:山本ヤマト
レーベル:C・NOVELS


===========================================
「本当に準備がいいね、お前」
「非暴力主義っていうのはね・・・」
アンガスは作業しながら答える。
「つかまったり閉じ込められたり、
それはそれで大変なんですよっと・・・よし!」
===========================================

この台詞に、主人公の漢らしさと哀愁を見ました。。。

文字はないけど「本」「スタンプ」という
人の頭の中にイメージや音を映し出す
不思議な力が存在する世界。

かつて"天使"たちに繁栄をもたらしたはずの
<文字(スペル)>という存在に少しずつ蝕まれている世界。

用語だけ取ってみれば日常生活、もしくは
ファンタジーの世界でお馴染みなものばかりですが、
それを使ってとても独特で神秘的な
世界観が創られているように思えました。

何者かに「本」の中へ記憶と体を封印された"姫"と共に
<文字>探しの旅をする少年、アンガスと
天使たちの住む天界で、側にいる者を狂わせる
呪われた異端児として生を受けた"俺"という人物の物語が
交互に語られていきます。
交差しそうでまだ交差しないという、
もどかしい状態のまま次巻へ。

戦闘能力はあまり無いけどしっかりした強い心をもつアンガスと
超強力な魔法能力をもつものの
「本」なので閉じられると何もできなくなるという
お茶目な弱点をもつ"姫"、
凶悪連続殺人犯となった弟を追っている、という
凄惨な背景とは裏腹に何をやっても三枚目なジョニー。

この三人のやり取りや、危機に陥ったときの
立ち居振る舞いは和む上にカッコいいです。

後書きによれば全四巻とのこと。
この一巻も割と急ピッチで話が進んでいるように
思えるのですが、それでも当初の予定に
収まりきらなかったようです。
残り三巻、どんな濃くて熱い展開が待ち受けているのか?
非常に楽しみなシリーズが始まりました。
スポンサーサイト

テーマ: 感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: ライトノベル C・NOVELS 多崎礼 山本ヤマト

コメント

非公開コメント

検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

koyak

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

<<惚れている人、グループ>>
(敬称略)
・司馬遼太郎
・米澤穂信
・野村美月
・浜渦正志
・大嶋啓之
・光田康典
・新居昭乃
・kukui

<<惚れている作品>>
・燃えよ剣
・「ウィザーズ・ブレイン」
・「"文学少女"」
・「ヒカルが地球にいた頃」
・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!