最新記事
カテゴリ
SF (15)
FC2カウンター
RSSリンクの表示

[小説]日本の一番長い日 運命の八月十五日

著者:半藤一利
出版:文芸春秋
<hr>
 ポツダム宣言受託決定~終戦の玉音放送が流されるまでの間に何があったのか? 緊迫感あふれる群像劇形式で語られます。米ドラマ「24」をちょっと思い出しましたがこの本の初版が出たのは何十年も前。
 自分が成すべきことを成す『覚悟』というもの重要性、熱さ、輝きがひしひしと伝わってくる一冊です(そもそも何で戦争を始めてしまったの? という疑問はやはり残りますが、その答えが出ることはこの先も永久にないのでしょう)。
 暴走した青年将校たちの思考や、生き残った主犯格メンバーが実質何のおとがめもなかったのは、愛国心と天皇への忠誠が重んじられる時代だったことは分かるものの、やはり理解に苦しむ部分がありました。
 古さを感じさせず、非常に読みやすいのにその時代の『空気』はきっちり感じられる。良い一冊でした。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 歴史 半藤一利 文芸春秋

[小説]歳月(下)

作者:司馬遼太郎
レーベル:講談社文庫


 征韓論に敗れ、野に下る羽目になった江藤新平は、あれよあれよという間に佐賀の乱の頭目に担ぎ上げられ、あっという間に破滅へと向かっていきます。
 明晰な頭脳や国家ビジョンを持ちながら、驚くほどの世間ずれのなさを最期まで見せ続ける江藤と、手段を選ばず執拗に彼を追い詰めていく大久保利通の対比が際立っておりました。
 他の幕末からの名士や明治元勲たちとは大分色が異なる思想と才をもつ江藤新平の生涯。堪能させていただきました。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 歴史 司馬遼太郎 講談社文庫

[小説]歳月(上)

作者:司馬遼太郎
レーベル:講談社文庫


 明治の司法制度確立に力を尽くし、最期は乱を起こして散った男・江藤新平の生涯。「制度」に関する理解力・構想力と明晰で鋭利な論理を構築する頭脳はずば抜けていながら、それ以外はどこか間が抜けている彼の姿には、"非薩長"として傍流の道をを歩かざるをえない者たちの哀愁を感じます。
 上巻は征韓論により政府が大きく二派に分かれるところまで。ここからどのように最期まで転がっていくのか、楽しみです。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 歴史 司馬遼太郎 講談社文庫

[小説]私本太平記(八)

作者:吉川英治
レーベル:吉川英治歴史時代文庫


 最・終・巻!
 どこか達観した覚悟と共に最後の戦いに臨み、散っていった正成、戦の才に恵まれている上に総大将という地位と軍がありながら尊氏を意識し過ぎるあまりそれらを生かしきれず敗走を重ね、北国で寂しく命を落とす義貞、勝者となり室町幕府を開くも南朝勢や実の弟、腹心・重臣たちと泥沼の争いを繰り広げる羽目になる尊氏。
 結局何が正しく、誰が勝者なのか? この混沌とした情勢とそこから芽吹き始めた何かを、尊氏の従兄弟・覚一法師たちの問答が端的にまとめ、物語は幕を閉じます。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫 私本太平記

[小説]私本太平記(七)

作者:吉川英治
レーベル:吉川英治歴史時代文庫


 都での戦に敗れた尊氏らは再起をはかって一路九州へ。そこからの盛り返し振りには、天に愛されているとしか思えないものがあります。
 対比するように描かれる義貞の詰めの甘い1.5流具合や、一途に調停に尽くすも白眼視される正成の哀愁が物悲しい。そして舞台はいよいよ湊川。決戦の時が近づいてきております。

テーマ: 読書感想
ジャンル: 小説・文学

タグ: 吉川英治 吉川英治歴史時代文庫 私本太平記

検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

Author:koyak

好きな言葉は日進月歩。
得意技はフェードアウト。

ラノベもゲームも漫画も
大好きだけど、
そんなものが大好きな自分は
かなり嫌い。
そんな奴です。

<<惚れている人、グループ>>
(敬称略)
・司馬遼太郎
・米澤穂信
・野村美月
・浜渦正志
・大嶋啓之
・光田康典
・新居昭乃
・kukui

<<惚れている作品>>
・燃えよ剣
・「ウィザーズ・ブレイン」
・「"文学少女"」
・「ヒカルが地球にいた頃」
・東雲侑子は短編小説をあいしている
・とある飛空士への追憶
・Xenogears
・るろうに剣心
・いいひと。
・帯をギュっとね!